8月28日(金)、東北ケーブルテレビネットワークの取締役会が、ダイバーシティメディアにて開催された。

コロナ禍の中での各局の状況や、いよいよ11月から始まる新たなチャレンジについて話し合われた。



その後、山形牛の専門店『佐五郎』にて、コロナ払いと暑気払いを兼ねた懇親会を行う。

東北地方一円から、各県のトップが集結。

青森の佐藤健一会長、秋田の松浦隆一会長、岩手の阿部新一社長、仙台の日高邦明社長、気仙沼の濱田智専務、山形の自分達を含めて、東北のケーブルテレビ局を牽引するメンバーが参加された。



この店には、吉永小百合さんや石田ゆり子さん、綾瀬はるかさんや仲村トオルさんなど多くの著名人が訪れ、皆さん「美味しい!」と絶賛!

その『佐五郎』のすき焼きを、皆んなで食べ、山形県産酒を飲みながらコロナ払いと暑気払いを行ったのである。



何故か、この仲間でいると、心から笑い楽しめる。

ケーブルテレビ局は、放送エリアと営業エリアが決まっていて、同じ悩みや課題を持っており、喜びも苦しみもほとんど同じなのである。

アプローチの仕方は違えど、目的は「放送通信を通し、各家庭の情報化を進め、地域情報などを通して、安心感、幸福度・文化度をアップすること」なのだろう。

とてもやり甲斐があり、地域の中の責任ある情報通信センターとして、意味がある仕事だと思う。

しかし、兼ねてから、ユニバーサル放送に比べると、小さなエリアの中の地方メディアであった。


今、東北で動き出しているのは、それを払拭する「東北がひとつ」の概念である。

個局として在りながらも、EUのようなネットワークができれば、もっと様々な可能性が生まれる。

今の取り組みが、あの東日本大震災で止まった多くの思いを、動かす術となれば幸いである。



秋田の松浦会長と、青森の佐藤会長は、自分より約ひと回り先輩のとても素敵な方々である。

松浦会長は、日商岩井出身のラガーマン。
佐藤会長は、青森ねぶたの審査委員長で、カーリングの青森チームを作り上げた方。



仙台のCAT-Vの日高社長は、音楽をとても愛する感性豊かな一つ上の先輩である。
若いはち切れんばかりのアーチスト達を取り上げ、長寿番組にしているプロパー社員からの社長就任である。



気仙沼の濱田専務は、あの東日本大震災で、最も大きな被災をした気仙沼ケーブルネットワークを復活させた東北のシンボルである。

船乗りの町である気仙沼の若大将で、自分とはとても気が合い、まるで応援団の後輩のような情を感じる。



岩手ケーブルテレビジョンの阿部社長も、小川常務も、破綻寸前の会社を最後まで支え、現在、立派なケーブルテレビ局として運営している。



それぞれに歴史あり。

華やかな民放局に比べて、ケーブルテレビ局はドブ板営業の地を這うテレビ局と言われた時代を、皆経験している。

地を這うことで、地域の「小さいけれど、されど尊い物語」を発見できたりもする。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、リモートが国民に普及した。

この機能こそ、放送と通信をツールとするケーブルテレビ局の十八番である。

全国に先駆けて、東北オリジナルの展開を検討している。

東北ケーブルテレビネットワークの今後の動きから目が離せないかもしれない。