鶴岡市の文化の拠点であった「鶴岡まちなかキネマ」が、2020年5月22日を持って閉館した。

地元に愛され、精力的に県内の映画文化の底上げに貢献してきた映画館。

その閉館は、多くの市民から惜しまれ、関係者の復活への呼びかけは、未だに続いている。

そもそも映画館は、薄利多売のビジネスモデルであり、人が集まれないというコロナの影響は、多くの映画館を直撃するのだ。



木戸祐社長の片腕で、まちキネの支配人として大活躍していたのが畠山将司氏。

もともと、ムービーオン出身であり、まちなかキネマ時代も、山形県興行生活衛生同業組合でも、役員として映画産業を牽引してきた。

今回、ムービーオンでそのキャリアを活かし、再スタートしてほしいとオファーをかけた。
木戸祐社長とも何度か打ち合わせを重ね、本人との打ち合わせの上で、8月1日からムービーオン勤務となったのである。

当面は、ムービーオンの副支配人として、編成業務と映画館の運営業務についてもらう。

編成業務の担当責任者は高橋俊行常務、運営業務の担当責任者は藤木英司支配人が行っているが、畠山氏がまちキネで、どちらの業務も担っていたこともあり両部門で力を借りることになったのである。



8月3日(月)、ムービーオンの管理職メンバーの管理職コンセンサス会議の後、近くのステーキ専門店「贅」にて、畠山氏の歓迎会を開催した。



畠山氏より、ここ数ヶ月の激動の日々の話を伺いながら、国産リブロース・ステーキを皆んなで食べる。

「鶴岡まちなかキネマ」が、どんなにお客様から愛されてきたのか、痛いほど分かった。

木戸祐社長をはじめ、スタッフの無念さはいかばかりだろう。

2010年の5月22日にオープンした、山形県では最も小さい市民映画館「鶴岡まちなかキネマ」は、ちょうど10年目の2020年5月22日、誕生日の日に幕を下ろしたのである。



無念さ、悔しさ、怒り…様々な思いが去来するが、新しい船に乗り換え、新たな航海に臨んでほしい。

そして、いつの日か、「まちなかキネマ」が復活したら、また、駆けつければいいと思っている。

場所は違えど、人々の心の中に、映画の素晴らしさを届ける素晴らしい仕事。

是非、再起をし、新たな物語を刻んでほしい☆