先日、岩手ケーブルテレビジョンの阿部新一社長等が打ち合わせに山形を訪れ、夜に予約していた七日町「辰寿し」にて夕食を一緒に食べた。

最近、山形の夏の珍味として、話題になっている庄内浜のトラフグを、「辰寿し」さんへお願いして準備していただく。



食事の会場へ行ってみると、「今日は、フグの他に、珍しい食材を準備しました」と、「星かれい」と「新子」を出していただいた。


「辰寿し」にも、10年ぶりに入ったという「星かれい」

〜かれいの王様で、天然の平目よりも旨いと言われるが、漁獲量が非常に少なく、幻の魚とされているとのこと。
美食家の魯山人をもうならせた最高級の白身魚〜
辰寿しのお品書きに添えてあった説明文。



歯応えが驚くほどあり、噛み続けると甘みが口の中に広がる初めての感覚。



次の珍味は「新子」である。

出世魚であり、新子→小肌→なかずみ→このしろと名が変わる。

1番若い時期が新子であり、初物好きの江戸っ子に親しまれ、江戸前寿司では最も珍重されるネタの一つであるとのこと。

寿司職人にとって、新子の酢締めは難しく、腕の見せ所でもあるらしい。



柔らかな身、繊細な味わい、微妙な酢締めの感覚…一貫につき、新子を2匹から5匹を重ねて握る極上の寿司だそうである。

自分は、昨年もこの季節にいただき、その細やかな技術に驚いたのである。



そして、最近の温暖化の影響なのか、庄内浜で獲れる「トラフグ」

夏フグなので大きく、まるで鳥肉のような食感であり、食べ応え満点である。



魯山人が、噛めば噛むほど味わいがあり、好んで食した夏フグ。

岩手メンバーは、「美味い!」を連発していた。



予定のメニューには無かったが、フグ雑炊をお願いして出していただく。



その他にも、十分過ぎる旬の料理を出していただき、皆んなに元気を与えてくれたのである。

明日に希望を持って生きていく為には、ドーパミン、セロトニン、オキシドシンの3つのホルモンを出すことが大切であり、美味しい食事やお酒が、その要素になるという。

新型コロナウイルスによって、「感染症」と「経営」の2つの大きなストレスを抱えてしまった今という時代。

こういう時だからこそ、遠くからの仲間と会ったり、美味しい料理を食べたり、大好きな映画を観たり…その瞬間をとことん満喫することが、また戦えるエネルギーになるのであろう。