先週の6月12日から、ムービーオンやまがたにて始まった「男はつらいよ」全50作品。

自分の父や母の青春時代の映画…役者も古臭く感じていたし、グローバルな映画やコンテンツが溢れる今の時代には、公開したとてヒットはしないだろう…そんな失礼な浅はかな気持ちで、第1作を観た。



愕然とした。

面白くて、こんなに声を出して笑ってしまう映画があっただろうか…。

素晴らしいと思った。

まずは山田洋次監督の原作・ストーリーが面白い。

また、出てくる俳優の演技力というか、その存在の素晴らしさは、50年が経った今も色あせないどころか輝きを増している。



6月10日(水)の山形新聞で取り上げられたお陰で、この企画は、大いに話題を呼んでいる。



1969年(昭和44年)から1995年(平成7年)までの48作品と、寅次郎役の渥美清さんが亡くなられてから公開された2作品を加え、計50作品を1作品2週間ずつ順次上映していく。

そして、ムービーオン独自企画として、スタンプラリーを開催する。
20作品以上鑑賞してスタンプを集めると、応募できる。

全50作品完全制覇で、県内有名旅館ペア宿泊券が2人。
30作品以上で、国内旅行ギフト券2万円分が3人。
20作品以上で、県内飲食店の食事券1万円分が5人。

50作品の上映が終わった後、館内に応募箱を設置し、抽選をして発表する。



「男はつらいよ」シリーズでの、当時からの話題は、なんと言っても寅さんが恋をするマドンナの存在。

当時の日本国内での屈指の人気女優が、毎回登場するのだ。

時代を超えた大和撫子を、是非、ご覧いただきたい。



長いシリーズの為、おいちゃん役は3代目となるが、ほとんどのキャストは、映画と一緒に歳をとっていく。

それだけに、人生と社会と時代が重なって、何故か心が温かく、目頭が熱くなるのだ。



フーテンの寅さん。

まだまだ、戦後日本から近代日本への脱却の時代であった当時、彼の話しっぷりやセリフ、そして自由奔放な生き方が、人々をどんなに元気にしただろう…。



1粒食べたら止められない…ではなく、1作品観たら止められなくなるはず。

自分もすでに、寅さんと会いたくてしょうがない。

新型コロナウイルス感染症によって、不安と恐怖の闇に覆われそうな今だからこそ、ナイスなムービーオンの企画であると自画自賛している。

ドライブインシアターに次ぐトライアル。

「男はつらいよシリーズ」は、ムービーオンやまがたの高橋俊行常務の企画である。
そして近日、ムービーオンやまがたの藤木英司支配人の企画「仁義なき戦いシリーズ・スタンプラリー」が予定されている。

心をほっかほっかにして、このコロナ禍の閉塞感に立ち向かって行きたい。

是非、ムービーオンやまがたへ。