先週から、いよいよ新作も含めて、様々な映画が公開されている。

自分は、2作品を堪能した。



最初の作品は、「ナイブス・アウト」である。

「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のライアン・ジョンソン監督が、密室殺人、全員容疑者、天才探偵という、ミステリー映画の王道が完成した。

アカデミー賞脚本賞やゴールデン・グローブ賞に多数ノミネートされた傑作が出来上がったのである。



ミステリー作家として大成功したハーラン・スロンビー。

大勢の家族が集まった85歳の誕生日のパーティーの翌朝、彼は遺体で発見される。



匿名の人物から捜査を依頼される名探偵ブノワ・ブラン。
演じるのは「007」のジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ。

アクションはないが、鋭い眼光が犯人を追い詰める。



キャプテン・アメリカ役で一世を風靡したクリス・エヴァンスターや、今話題の女優であるアナ・デ・アルマスが熱演する。



伝統と斬新さを見事に織り交ぜ、映画ファンやミステリーファンを、心ゆくまで喜ばせる大胆な謎解きストーリーが、とても痛快であった。

130分間の大作であるが、涼しい映画館の中で、ゆっくり楽しんで欲しい。




次の作品は、「エスケープ・ルーム」

脱出ゲームは、ミッションが失敗すればゲームオーバー。
しかし、現実世界では、情け容赦ない「死」が訪れる。



ゲームと思って参加したのに、マジなサバイバルが仕組まれ突入してしまうという、サイコロジカル・スリラーの要素満載。



アナログとデジタルの特殊効果を巧みに融合させた映像世界は、密室劇でありながら壮大なスケール感とヴィジュアルの変化に富み、究極のサスペンスへと観客を誘う。


どちらの作品も、非日常そのもののエンタテインメント作品。

見終われば、爽快感で心を満たされる。

久しぶりに、本格的な映画にどっぷり浸った時間であった。