混沌とする今という時代、日常に漠然とした不安を感じる中で、この映画は、心の強さを呼び戻してくれる。

映画「野性の呼び声」…英語では「THE  CALL  OF  THE  WILD」

人間の、原点回帰のような映画だと感じた。



地上最後の秘境アラスカで、地図にない地を目指し、ひとりで旅するハリソン・フォード演じるソートン。

彼が極寒の地で出会ったのは、南国で飼主家族から大切にされたが、数奇な運命をたどり、アラスカで犬ぞりの先導犬となったバック。



100年以上にわたり愛され続けた、ジャック・ロンドンの名作をもとに、人類未踏の地に挑戦する、男と犬の壮大な冒険と、限りない友情を描いた映画である。



厳しい寒さの中、いつしか頼れるリーダーとなっていくバックは、この映画の真髄であり、強さと優しさを兼ね備えた存在の魅力を語っている。



犬を道具としか思っていない人間は、棍棒で叩いて犬を支配する。



ハリソン・フォードは、何歳になっても魅力的である。

スターウォーズ・シリーズや、インディージョーンズなど、ヒット作の中心的な存在である。

魅力たっぷりな演技を見せてくれる。



これまでは描くことができなかった原作を、「アラジン」や「ライオン・キング」のクリエーター達が、実写の映画化を成し遂げたのである。


文明社会、行きすぎた情報化社会、そしてAI社会。
様々なモノやビッグデータが、人間としての心の逞しさを忘れさせているのかもしれない。

そして、孤独とは、絶対的な自己の再認識と証明…そんな気がする。

心洗われる映画を、是非ご覧いただきたい。