60歳の誕生日のプレゼントに、長男、長女、次男…さらに妻も入って、オリジナルのジャージとTシャツを作ってくれるという。

「ワンポイントを入れることが出来るんだけど…、何がいい?」
「イニシャルでもいいし、好きな漢字でもマークでもいいよ!」



迷わずお願いしたのが、ケーブルテレビ山形のロゴマークであった。

今はダイバーシティメディアに会社名もロゴマークも変わり、使うことの無くなったモノである。

しかし、自分にとっては原点なのだ。


32歳の時、ケーブルテレビ山形を設立した。
50社の方々より200万円を出資してもらい1億円の資本金を元手に、県内の6金融機関から20億円を借り入れる。
その資金で、山形市の全域にケーブル線を敷設し、スタジオ棟を建てる。
結局30億円を超える借金だったが、長期借入は一昨年の3月末で完済した。
25年かけての返済であった。

それだけの大事業だったが、共に歩いた仲間たちや、支えてくださる多くの方々がいたから、ここまで来られたのだ。



当時、ケーブルテレビ設立準備委員会を共に立ち上げた、山形デザインセンターの加藤隆巳校長が、スタッフだった香宗我部さん達と作ってくれたロゴマーク。

太陽と月が、衛星とケーブルテレビのパラボラアンテナをイメージする。
同時に、昼も夜も24時間放送し続けることも表している。

実物のカラーは、燃えたぎる情熱の赤であった。

周囲のギザギザは、当時、インドネシアや東南アジアのトレンドだったと記憶している。



60歳は還暦。
新たなスタートの年だという。
だから、原点のこのロゴマークを入れて欲しかったのだ。

世界にたった一つのオリジナルのジャージ。
とても気に入っているのだ。



合わせて、Tシャツもいただいた。
夏はこれで運動しようと思う。

気の利いたプレゼント。
心より感謝したい。