韓国No.１監督のポン・ジュノ氏。
彼の才能溢れる映画「パラサイト」が、カンヌ映画祭最高賞のパルムドールを獲得したニュースは世界中を駆け巡った。
日本に多くの友人監督を持ち、その行定勲監督や是枝裕和監督は大絶賛。
さらには、アニメ界の細田守監督や新海誠監督が刺激的と語る。
脚本・監督を務め、彼本来の思いを込めた渾身の一作である。
違った環境や状況に身を置く人々が、同じ空間に一緒に住むことは容易ではない。
この悲しい世界では、共存や共生に基づく人間関係が成り立たず、あるグループが他のグループと、寄生的な関係に追いやられることが増えている。
（中略）
回避不能な出来事に陥っていく、普通の人々を描いたこの映画は、「道化師のいないコメディ」「悪役のいない悲劇」であり、激しくもつれあい、階段から真っ逆さまに転げ落ちていく。
この止めることのできない、猛烈な悲喜劇に、みなさまをご招待する。
〜ポン・ジュノ監督の言葉である。
現在５０歳のポン・ジュノ監督。
まさに脂が乗っている旬の監督である。
これまでも「殺人の追憶」や「グエムル-漢江の怪物-」などを世に出し脚光を浴びる。
貧富、上層と下層、北と南、支配と迎合そして暴力、家族愛などなど、様々な要素が散りばめられている。
映像も素晴らしかった。
全てが緻密で意味があり、一方で予想を超える展開が待ち構えている。
久しぶりに、圧倒され、夢中にされた映画である。
昨年のカンヌ映画祭最高賞パルムドール受賞の是枝監督作品「万引き家族」
今年のカンヌ映画祭では、それを凌ぐ満票でパルムドールを獲得した「パラサイト」
現時点で世界で最高の評価を得た作品を、是非、観てほしい！