10月5日(土)、東海大学山形高校を運営する、学校法人東海山形学園の創立63周年記念式典と、記念講演「アニメーションは人の心を動かす」が開催された。



東海大学山形高校で、来春から始まる選択科目の1つの「アニメーション」

創立記念式典の後に、全校生徒へ「アニメーション」についての講演があった。

山形の地で、この講演会が行われること自体が素晴らしく、日本アニメーション界の最前線で活躍している方々からの話は、とても貴重であるのだ。



午前9時30分から始まった東海山形学園の創立63周年記念式典。

学園を代表して、理事長としての式辞を述べる。

歴代の理事・評議員、歴代の校長始め教職員・事務職員、同窓会、PTA、地域や町内会、そして東海大学関係者の皆さんへ、永きに渡り支えていただいたこと、歴史を繋いでくださったことへ、感謝と御礼を申し上げる。



また、国連の気候変動に対するリポートに対して、スウェーデンの16歳の少女が、自分達の未来を真剣に見据えて発言したことを讃える。

また、多様性についても、様々な価値を認めることの大切さを話す。



岡田恵子校長は、社会認識力や環境問題、さらには平和教育を取り上げて、高校生であっても潮流を作れると話す。



勤続30周年表彰の桜井孝司先生。
多くの先輩や同僚の先生に支えられてここまで来れたこと、そして、これからの30年もしっかり歩んでいくと話されていた。

生徒が社会で必要にされるように、全力を尽くすと締めくくっていた。



東海大山形高校同窓会の正野晶久副会長から祝辞をいただく。

やはり、環境問題に触れられていた。



多くの方々よりお集まりいただき、来賓の皆さんのご紹介があった。

学園に対して、日頃からのご支援に改めて感謝申し上げたい。



そして、画期的な記念講演が行われた。



岡田恵子校長から、講師の紹介があった。



テレコム・アニメーションは、「名探偵コナン」や「それゆけアンパンマン」を制作しているトムスの100%子会社で、「ルパン三世」を主に手がけている。



テレコム・アニメーションの浄園社長と伊東経営管理部長。



アニメーション制作とは、絵に魂を吹き込む作業との話があった。
アニメーションの語源…anima アニマとは、ラテン語で魂の意味がある。

アニメーションの歴史や現状を話され、作業行程を動画映像でスクリーンに映してくださった。

生徒達は、とても興味深く話を聞いていたのである。

新海誠さんの作品や、ジブリ作品、ディズニーやエヴァンゲリオンなど、身近にあるアニメーションが多いだけに、とても貴重な体験であったと思う。



最近では、「アルキメデスの大戦」「ドラゴンクエスト〜ユア ストーリー」などを手がけた白組の粟飯原さんも、浄園社長や伊東部長と前日入りして、ムービーオンやYMF山形国際ムービーフェスティバルのスタッフと「レストラン・アキヤマ」で夕食をとる。

最近のアニメーション界の話や、映画についての話をお聞きする。

粟飯原さんが、業界の人脈と歴史を幅広くご存知で、この日も驚きの連続であった。

創立記念もアニメーションの歴史も、どちらも人が人へバトンを渡していく。

より高く、より未来へと、状態を上げていこうとする思いが、その推進力になると思った。

改めて、多くを学んだ日となったのである。