今から19年前の2000年5月1日、自分は自宅で、かぶりつきでテレビを見ていた。
世紀の一戦が開催されたのである。


当時は、櫻庭和志とホイス・グレーシーの戦いは、グレーシー一族の要求した「レフェリーストップなし、15分無制限ラウンドの特別ルール」を櫻庭が呑んだことにより、一気に世の中の注目を集めていた。

新しい格闘技として総合格闘技が登場し、それらを司るイベントとして「PRIDE・プライド」が一斉を風靡する。


その日、東京ドームで3万8千人を超える入場者の前で、ホイス・グレーシーとの6ラウンド90分の死闘を制した櫻庭和志は、PRIDEのエースとなったのである。



9月20日(金)、櫻庭和志さんが、ダイバーシティメディアに来られ、初めてお会いする。

現在は、新しい格闘技の分野を切り開き、櫻庭さんの出身地・秋田県のスポーツ大使にも就任した。

特に力を傾注しているのは、グラップリングの大会「QUINTET」である。



5対5抜き試合で、グラップリングのチーム王者を決めるのが「QUINTET」である。

5人の、頭脳と寝技と闘志を、駆使して戦う。
殴り合いや KOは無く、寝技と関節技での戦い。

女子の大会もあり、格闘技というよりスポーツだと感じた。



懇親会は、山形市の「辰寿し」で、庄内浜の夏フグをいただく。

櫻庭さんが社長を務めているのが株式会社ラバーランド。
ラバーランドの丸茂取締役、柳沢執行役員、伊達さんも来られる。

ケンケンこと渡辺健太郎氏が、間を取り持つ。

丸茂さんは、映画会社ギャガの元社長であり、今も映画配給もされている。



秋田県人の人柄の良さと寡黙さを持ち、世界を席巻した「戦人・イクサビト」の心を、静かに灯していると感じた。

それが、櫻庭和志の存在の大きさだと思う。

彼の出身地の秋田県と、山形県の間の海で採れたフグ。

鉄刺、唐揚げ、ふぐちりなどを食べる。
ひれ酒も…。



丸茂取締役からは、映画業界の話を楽しく聴かせていただき、柳沢執行役員からは、プロレス界の歴史やK1・PRIDEの話を興味深く聴かせていただく。

40年前の疑問なども、やっと解き明かしていただく。

日本のプロレスや格闘技の歴史の流れを語り合い、とても面白かったのである。




11月30日、秋田県で開催される大会。
「QUINTET」や「ねわざ祭」

東北のこれからの、新しいコンテンツになることは間違いないと確信する。

櫻庭さんは東北人らしく節度があり、とても楽しく充実した時間を過ごすことができた。

益々のご活躍を期待したい。
そして、東北の仲間たちにも、是非紹介したいと思ったのである。