Bリーグとなって、3シーズンが終わった。

今年になり、富樫勇樹選手の1億円の年俸や、八村塁選手のNBAドラフト会議1巡目指名、来月の8月末から始まるワールドカップ出場、さらには2020年の東京オリンピックへの出場と、プロバスケットボールの話題は目白押しである。


4月末までのハードでタフなシーズンを、チームとクラブが一体となり、ブースターやスポンサーの応援もあり、何とか乗り切る。

余す力もないくらい消耗するが、スポンサーや関係機関へご挨拶回り…。

その頃から、チームスタッフや選手たちの契約更新と解除の話が出てくる。

シーズンを振り返る余裕もなく、それぞれのチームが、次のシーズンの戦力を揃え出す。
当然、山形ワイヴァンズも同様であるのだが…。

しかし、どうしても、寂しさは禁じ得ない。

バスケットボール選手に限らず、サッカーや野球など、スポーツ選手の宿命なのだが、少なくても1年間は同じ釜の飯を食べた仲間たちだから、後ろ髪は引かれる。



佐藤正成選手。
本日、会社へ挨拶に来てくれた。

3年間、パスラボ山形ワイヴァンズのキャプテンとして、頑張ってくれた。



昨年からは、心身共にバランスを崩して、思うようなシーズンは送れなかったが、自分にとっては、山形南高校、東海大学の後輩である。

だから、彼が不死鳥の様に蘇り、素晴らしいプレーをしてくれると、いつも期待していたのだが…。



また、自分の次男の「あがすけ」とも同級生。

今日、会社に挨拶に来てもらった際に、「熊本ヴォルターズに移っても、しっかり頑張って欲しい!」とエールを贈る。



2年前に熊本ヴォルターズから、山形ワイヴァンズにやってきた高濱拓矢選手。

普段もとても清々しく爽やかで、少しシャイな好男子。

東海大学九州の出身である。

彼もまた、ちゃんと挨拶に来てくれた。



高濱は、本来、見事なスリーポイントシュートを放つが、今シーズンは、なかなか出場機会に恵まれていなかった。

玄人好みの渋いプレーは随所に見せていたが、本人も不本意なシーズンとなったであろう。



正成も、高濱も、パスラボ山形ワイヴァンズで過ごした熱いプレーや仲間とのアクションは、みんな忘れないであろう。

正成も、高濱も、クラブに挨拶に来てくれた。
そういう義理堅さがあり、多くの方々へ感謝の言葉を言っていた。

狭い世界のバスケットボール界。
いつか、また、出会い、同じ船に乗ることもあるかもしれない。


2人の選手の未来が、幸多からんことを、祈らずにはいられない。