5月31日(金)、山形交響楽団を運営する、山形交響楽協会の令和元年度定時総会が開催された。

山形グランドホテルには、過去最多となる出席者が集まり、「音楽の街」の意識の高さが伺えたのである。



1972年に、指揮者の村川千秋氏によって、東北では初めてのプロ・オーケストラとして設立された。

「子どもたちに、音楽のミルクを飲ませよう!」とのスローガンのもと、山形県内の小学校等へのスクールコンサートを精力的に行うなど、創設以来、300万人の子どもたちへ生の言葉を伝えてこられた。



三井嬉子会長は、山形交響楽団の存在が、どれほど意味があり素晴らしい事なのかを、凛とした声で話された。

園部理事長は、経営的に大変だった時期を乗り越えて、しっかり歩き出すことができたと話された。



西濱専務より、事業の執行状況の説明があり、演奏会の増加や、観客数の伸びなどが挙げられた。

また、この日は役員改選となり、再度、三井嬉子会長、園部理事長、西濱専務理事の重任と、役職の継続が承認された。



山形交響楽団の評価はうなぎ登りであり、先日のクラシック音楽専門誌のランキングでは、世界で45番目、国内では6番目の評価をいただいたのである。

また、芸術総監督の飯森範親氏と、常任指揮者の阪哲朗氏などの演奏会についても、大変好調であると報告された。

西濱専務は、これからは、アジアや世界から、しっかり評価していただける交響楽団でありたいと、これからの決意を話された。

2人の有能な指揮者と演奏者の方々、会長、理事長を中心とする協会の理事たち、そして、多くの支援者、ファンの皆さんが、1つの方向に向かって歩き出し、今以上に魅力的な交響楽団になることを祈らずにはいられない。

山形が、音楽が溢れる街、子どもの時からクラシックを聴ける街であることを誇りと思うのである。