2018年度版の47都道府県幸福度ランキングによると、山形県は10位である。

この4年間で31位→27位→22位→10位と飛躍しているのだ。

特に文化分野で、常設映画館数1位、教養娯楽支出額が40位→18位と上昇し、語学教室にかける金額も4位と、幸福度ランキングを押し上げている。

山形県には、自分達が経営するムービーオンの他に、鶴岡まちなかキネマ、ソラリス、フォーラム山形、フォーラム東根、イオンシネマ天童、イオンシネマ三川、イオンシネマ米沢と、合計8映画館があり、6月4日(火)、山形県興行生活衛生同業組合の令和1年度通常総会が開催された。



常設映画館数が1位ということは、パイの取り合いに凌ぎを削っており、全国1の激戦区である。

しかし、それだけに、お客様へのサービスなども他県以上にホスピタリティが行き届いているとの評価がある。

そして何よりも、各映画館の連携や業界意識も強いのである。



自分も理事長として、マーケットの奪い合いではなく、各映画館へ来ていただく回数を増やそうと呼びかけているし、理事各位においても、映画愛好者の数を増やす施策を試みている。

平均1年4回のご来館の方を、1年で5回来てもらえば各映画館共に20%伸びの120%の売り上げとなるのだ。

今では、全映画館共に、同様の考えであり、パイの奪い合いから、パイ自体を拡大することを企画している。



組合として協業できること、個社として凌ぎを削ること、それを随所で話し合う。

特に今年の10月に予定されている消費税率の10%アップについても、システム更新など、大変な作業があるとの意見も出た。

新しい技術システムの導入や、組合独自の地方の映画の展開などにも話が及ぶ。



平成30年度の事業報告と決算報告。

令和1年度の事業計画と収支予算設定。

そして、今回は役員の改選の年であり、自分、木戸祐・鶴岡まちなかキネマ、藤木英司…ムービーオン、長澤裕二…フォーラム山形、長澤純…フォーラム山形、堀賢一郎…フォーラム東根の6名の理事が重任となる。

新任は、齊藤俊介…イオンシネマ米沢、久米田淳…イオンシネマ三川、芹澤直樹…イオンシネマ天童、高橋俊行…ムービーオンの4名となる。

そして、森合広…ソラリス、畠山将司…鶴岡まちなかキネマの2名の監事は重任となる。
(以上、敬称略)

役員改選は、全会一致で承認可決された。



今秋も、東京の映画配給会社の皆さんをお呼びし、各民放のテレビ局のメンバーも参加して、研修会を開催することとなった。

今年の夏休みは、大作の公開が続く。

また、山形国際ドキュメンタリー映画祭、YMF山形国際ムービーフェスティバルなどの、山形県内の映画祭も目白押しである。

ユネスコの創造都市の映画都市として、日本で唯一山形市は認定を受けている。

1人でも多くの方々から、映画館へ来ていただき、映画文化と映画産業を盛り上げていただきたいと思うのである。