ジーノ・ポマーレ選手がアメリカから日本に戻り、パスラボ山形ワイヴァンズに合流したが、なかなか良いコンデションではなく、バンビシャス奈良でも痛い連敗を喫した。

奈良戦が終了した時点で、パスラボ山形ワイヴァンズは16勝25敗。
公式戦は、残り19試合だけとなった。

先週の日曜日には、「今シーズン、果たして勝つことができるのだろうか?」と、かなり深刻な状態であった。

さらに、外国人選手を新たに登録するなら、2月いっぱいなので、タイムリミットは2週間を切っていた。

そんな時、アースフレンズ東京Zを辞めたとウィル・クリークモアからのメール。

昨シーズンの活躍のあと、今シーズンも真っ先に継続しようと思っていたが、エージェントとの折り合いがつかなかったとのことで、継続を断念したウィル・クリークモア。

奈良戦の2時間半後のメールであった。

翌日の月曜日には、佐藤洋一GMが、ウィルやエージェント、東京Zやリーグとの話を進め、平行して小野寺ヘッドコーチと石川アシスタントコーチの考えを聞く。

残り20試合を戦うなら、ジーノとチュウ、チュウとウィル、ウィルとジーノと、3パターンのフォーメーションが取れるとのこと。

さらに、秋山や伊澤の新たな活用ポジションなど、まだまだチャレンジしたいとの、ヘッドコーチの力強い思いを聞き、ウィルの3人目の外国人の獲得に動いたのである。

その日の夜は、小野寺ヘッドコーチと石川アシスタントコーチ、それに佐藤洋一GMへも、かなり厳しい話もしたが、ウィル・クリークモアの獲得で、ワイヴァンズが「生まれ変わる…REBORN」なら…原点に戻って…そんな、ギリギリの夜となったのである。



ウィル・クリークモアは、その翌日には山形入りした。

できれば、土曜日の試合(広島戦)に間に合わせたいと、メディカルチェツクやリーグ登録を、最速で進めたのである。

そして迎えた、今日の広島ドラゴンフライズ戦。



試合は、序盤から広島ドラゴンフライズがリードする展開。

中島選手やチュクディエベレ・マドゥアバムのシュートが決まったが、やはり広島は強く、第3クォーターが終了した時点で、広島ドラゴンフライズが62点、山形ワイヴァンズが57点だった。



試合を通して、やっぱりウィル・クリークモアのシュート力は素晴らしかった。

点差が離れそうになると、彼のシュートで差を開けなかった。



秋山選手の活躍も目立った。
彼は、時間が経つほど力を発揮する。



少しずつ、チームがまとまってきている。



小野寺ヘッドコーチも、バランスとスピードを保ちコーチングをしていた。



そして勝利!

山形ワイヴァンズが74点、広島ドラゴンフライズが70点。

山形ワイヴァンズが逆転勝ちである。

ウィル・クリークモアは、なんと合流して1週間も経ってないのに、21得点であった。

中島も河野も、伊澤も秋山も正成も、みんなウィルとやってきている。

チュウは17得点、秋山は13得点、中島と河野は7得点ずつ。

みんなが頑張った勝利である。

しかしなによりも、最後まで必死に頑張った姿が、みんなの心には残ったと思う。

REBORN…生まれ変わったワイヴァンズを、末永く応援してほしい!