1月21日(月)、東北6県のプロバスケットボールクラブの代表者が一堂に会し、これからのBリーグの在り方や、東北アーリーカップの開催について、さらには集客アップやスポンサー獲得について話し合った。



一昨年、昨年に引き続いての山形市のダイバーシティメディアでの代表者会議では、クラブ経営の持続可能性にフォーカスを当て、より企業力を高め、選手人件費を増加する為のブレストに時間を最もかけたのである。

その後、懇親会を開催し、様々な視点からの情報交換をする。



仙台89ERSの渡辺太郎社長、福島ファイヤーボンズの宮田英治社長、青森ワッツの鹿内龍治専務、秋田ノーザンハピネッツの桑原淳取締役、岩手ビッグブルズの伊藤康輔取締役、そして山形ワイヴァンズからは自分の他、笹原美喜夫副社長と斉藤健常務と佐藤洋一GMが参加する。

そして、Bリーグからは、櫻井うららさんがオブザーバーとして参加してくれた。


東北の各県のクラブ経営者及び代表者が、一堂に会すること自体が、自分は素晴らしいと思う。

それもB1、B2、B3の、3つのカテゴリーに分かれているにもかかわらず、「東北はひとつ」という東日本大震災からのフィロソフィーが、このような極めて稀有な集いを可能としている。



アーリーカップがBリーグが主管として、全国の数カ所でスタートしたのは一昨年の2017年(山形大会)だった。



しかし、東北地区は、Bリーグができる前の、2012年の秋田大会から「東北カップ」が始まっている。

東北カップとして、秋田、岩手、宮城と福島、青森、福島、山形と開催地は持ち回り開催となり、東北を一巡した山形大会が、「Bリーグ・アーリーカップ」のスタートとなったのである。

そういう意味では、東北カップが、Bリーグ・アーリーカップの源泉と言っても過言ではない。

昨年、2018年の東北アーリーカップでの仙台大会で、宮城県単独開催となり、純粋に一巡した。

2019年の開催地についても話し合う。
正式にリリースできるのは、例年はシーズン終了頃である。


チケット販売や集客の優良例や、スポンサービジネスについても、本当に真剣に話し合った。

それぞれがとても勉強になった時間である。


ここまで、同じ業種、同じクラブで、営業戦略や経営方針について語り合う機会は少ないと感じ、とてもレベルが高い業界であると思った。

Bリーグの櫻井さんの、的確なアドバイスもありがたかった。


第1回のアーリーカップ以来、東北ケーブルテレビネットワークが、アーリーカップの全試合を収録し、各県のケーブルテレビ局で放送している。

そんな事もあり、これまでは、東北ケーブルテレビネットワークの本社があるダイバーシティメディアで、東北クラブ代表者会議が開催されている。



懇親会は、郷土料理と山形県産酒の料理店「浜なす分店」で開催された。



三元豚のしゃぶしゃぶなど、山形県の郷土料理を楽しむ。
 


さらに、昨年山形県で開催された、IWC…インターナショナル・ワイン・チャレンジ「SAKE部門」で、ゴールドメダル(金賞)の上のトロフィー酒3品種の中のひとつ、山形県酒田市の酒「フモトヰ」の生酒があり、それをみんなで飲む。



山形のキノコ蕎麦も大好評であった。



それぞれの思いをしっかり聞いて、そして伝えた。
充実した懇親会となったのである。



「浜なす分店」の天井には、「団子の木」が飾ってある。
団子をしっかり手で丸めて、木に刺して飾ったそうだ。

今年1年の商売繁昌や豊作を祈るものであろう。



二次会は、パセオへ。

ここでは、ヒューマンストーリーや、評価に足る人物などについて話す。

その中で、今回、B3となったものの、とてもクリアな顔をしていた岩手ビッグブルズの伊藤取締役に話が及ぶ。
そこから、岩手ビッグブルズの新社長の水野氏と、一緒に常勤取締役に就任した三浦取締役の話となる。

東日本大震災により、大切なご家族を亡くされ、失意の中にいた時、岩手ビッグブルズの試合で勇気をもらい歩き出せた…そこから経営に参画されたという三浦取締役。

今では、ビッグブルズの試合の前に、選手たちは「復興のシンボルになろう、シンボルたれ!」と、復唱して試合に臨むそうである。

心が熱くなった。


福島の宮田社長も、東日本大震災が人生を変えた1人である。
当時福島県の子ども達が、屋外に出られなかったので、肥満になる確率が高く、全国一の肥満県になったそうである。
そこで、屋内でのバスケットスクールを開催し、子ども達の肥満を無くそうと立ち上がったのが宮田社長である。

スクールではなく、結局、福島ファイヤーボンズというプロクラブとなったのである。

そんな自分史や、会社の歴史を語り合う二次会となる。


素敵な仲間たちである。
とても純粋で、さすがスポーツクラブの代表者だなぁと…感心した。



(2017年の東北アーリーカップの様子)
東北のバスケットボールが、しっかりと根づき、いつの日か大輪の花を咲かせることを、願わずにはいられないのである。