今から、約13年前、山形市のPTA連合会の総会幹事学区が、山形市立第1中学校、第1小学校、第5小学校、第8小学校、東沢小学校の5校に回ってきた。

いわゆる「市P連」と呼ばれる、山形市の義務教育課程…小中学校のPTAの連合会は、毎年、学区持ち回りで、総会を開催・運営する。


例年は、必ず山形テルサホールで総会を開催することになっていたが、その年は、山形テルサホールが使用できなかった。

そんな異例の年回り。
さらに、「市P連」の総会が始まってから、1巡目が終わり、2巡目が、また第1中学校から始まる年でもあった。

考えた末、A案は、どこか他の場所を探す…落合の体育館、ビッグウィング…etc。
なかなか場所がなかった。

B案は、第1中学校での開催。
駐車場の問題や、椅子の設置などの問題があった。

いくつかの分科会も、同時開催となる。

その時、何度も幹事地区内の各校が集まり、思いついたのが、「東北芸術工科大学」での開催。
大講堂も椅子つきであるし、分科会を行う教室もある。

さらには、小中学校のPTAの方々に、「東北芸術工科大学」を知ってもらう事は、大学を身近に感じてもらえるし、山形市の全てのPTAから、関心を持っていただく大学側のメリットもあった。

東北芸術工科大学の坂本常務や自分の同級生の、大場事務次長が親身になって下さり、見事に初めての「東北芸術工科大学」での「山形市PTA連合会の総会」が開催されたのである。

後にも先にも、あの年だけだった…。
翌年もやって良いと、大学も山形県も山形市も言ってくださったが、よほどの複数小中学校の結束と労力が無いと、難しく断念したのである。



その超パワフルで、エネルギー満載の第1、第5、第8、東沢小学校の会長や三役達が、集まって山形市立第1中学校のPTAとなっていく。

その時の第1中会長が、平沢会長。
2代目が自分で、3代目がこの日は欠席だった大風氏である。
それ以降の会長が集まって組成されたのが、「一の会」である。
現役会長を卒業して、新会員として「一の会」へ入会するのだ。



今年の新会員は、山形市立第1中学校の現役PTA会長の吉村和武氏である。

自分の実弟であり、兄弟揃っての会長となった。

逸見氏、大風氏など、親子のPTA会長はいるが、兄弟は初めてかもしれない。



「一の会」は、毎年、1月11日に開催する。

浜なす分店で一時会、パセオで二次会と決まっているのだ。



職場も皆んなが違うし、ビジネスや取引き関係もほとんどない。

県職員、特別公務員、宮司、会社役員、自営、税理士、店舗経営、サラリーマン、社長、郵便局、政治家…。

皆んなが、普段働いている環境も肩書きも違う。

しかし、PTAの共通項が2つある。

1つ目は、皆んなが父親であるということ。
2つ目は、この山形に住み暮らしているといこと。

だからPTAの集まりに来ると、今はPTAを卒業していてでも、一人の地域に住む、子ども達へ繋ぐ親の立場として、誰にも支配されず、しがらみに縛られず、自らのボランタリー…自主性に立脚する、とても「ピュアで素直な自分」に、皆んなが戻れるのである。

この日の後半は、そんな話になった。

来年は、もう一人会員が増える予定。

ますます、活気溢れる「一の会」でありたいものである。