2018年12月1日の土曜日、ついに4K放送と8K放送が始まった。

ちょうど2年前の2016年の12月、総務省前審議官で日本ケーブルテレビ連盟の吉崎理事長が、東北の全ケーブルテレビ局の代表者を集め、「2年後の4K放送に対応する準備をしておきなさい!」との一声により、東北のケーブルテレビ局が一斉に動き出す。

日本ケーブルテレビ連盟の全国の各支部を、吉崎理事長は全てまわり、「4K対応の必要性」を説く。

現在、ケーブルテレビのの普及率は、全国総世帯の52%に上り、日本国民の2人に1人はケーブルテレビを利用している。

それだけに、総務省は、ケーブルテレビ局を、4K放送受信の切り札にしているのである。

その日を境に、東北のケーブルテレビ各社で設立した(株)東北ケーブルテレビネットワーク(TCN)が、東北全地区の4K準備の窓口となり、NTTをはじめとする、様々な機関とタスクフォースを組み、未来に備えてきたのである。


東北ケーブルテレビネットワークは、広告やCMをまとめて東北のケーブルテレビ各社へ流したり、「YMF山形国際ムービーフェスティバル」や「発掘!おもしろ東北人」などのイベントを開催している会社であり、株主は東北のケーブルテレビ各社である。
また、プロバスケットボールの「東北アーリーカップ」の全試合を収録して、各ケーブルテレビ局で放送している。

この、東北ケーブルテレビネットワークが、先進的な取り組みをすることで、各ケーブルテレビ局や、ケーブルテレビ加入者への恩恵に寄与することができる。

東北の全世帯は、350万世帯で、人口は1000万人弱。

それを網羅すれば、大東北エリアが出来上がる。
東北全体というスケールメリットを活かせれば、素晴らしい可能性があると思う。

東日本大震災以降、自分たちは、心の底から「東北はひとつ」と語り合って来たのだ。


東北ケーブルテレビネットワークの社長は自分であるが、副社長に秋田ケーブルテレビの松浦社長と、岩手ケーブルテレビジョンの阿部社長が就く。
取締役には気仙沼の濱田専務や、仙台CAT-Vの日高常務、ダイバーシティメディアの吉田常務などが就いている。
監査役には、青森ケーブルテレビの佐藤社長、岩手ケーブルテレビジョンの笹原代表などが就く。

北上ケーブルテレビの前専務の加藤さんが、TCNの専務であったが、北上を退職されたのと一緒に、TCNを退職したのである。



2年前から準備していた4K放送が、いよいよ始まったのである。

昨日は、午前9時45分まで、NHK山形放送局へ招かれ、関係者と共にその時を待った。



NHK山形放送局の藤田美和子局長が挨拶をされ、4K8K放送の意義を語られた。
また、これから放送される番組のラインナップも話され、これまでとは次元の違うスケール感を感じた。


山形県からは中山正弘企画振興部長、山形放送からは本間和夫社長、山形テレビからは佐藤吉博社長、ニューメディアからは伊藤優子取締役センター長、さらには山形県電機商業組合の川口正男専務理事などが参加した。



NHK山形放送局の熊耳孝仁技術部長が、4K8Kについて説明された。

この4K放送は、衛星からしか電波が出ていない。

視聴する為の「ケース1」は、4K放送を受信するには、4K専用のパラボナアンテナと4Kチュナーが必須となる。

「ケース2」ケーブルテレビに加入している方は、ケーブルテレビ局のアンテナでキャッチするので、STB(セット・トップ・ボックス)を現行のものを4K用(月に600円アップ)に、交換すれば視聴可能となる。


どちらの場合でも、現在各家庭で使用している2Kテレビを、新たな4Kテレビに変えなければならない。
4Kテレビの販売台数は、今年、既に2Kテレビを凌ぐ勢いであり、今後はテレビを購入するなら4Kテレビとなるだろう。



脳を刺激する色彩、没入感、臨場感。

テレビは「観る」から「体験」へ。
圧倒される映像であり、以前、4Kと8Kのデモを観た時に比べて、本物の番組だと、次元が違うのだ!

「没入感」という言葉は、初めて使われる言葉ではないだろうか…。



来賓の方々も、そのスケールの凄さに魅了された。



約1時間のセレモニーが終わり、4K放送のテレビジョンの前で、NHK山形放送局の藤田局長と、NCVの伊藤取締役センター長と、3人で記念すべき日の記念写真を撮る。



この日ダイバーシティメディアのロビーでも、4K放送開始特番を、関係者で視聴した。


新たに時代の幕開け。


4K放送観るならダイバーシティメディアへご連絡ください!