12月27日(火)の午前中、家を出て空を見上げる。

雲ひとつない、小春日和。

ピーカン…つまり快晴である。

ピーカンとは、もともと映画業界が撮影時に使っていた言葉である。

語源は、「空の色が、タバコのピース缶の色に似ていたという説」
快晴の日はカメラのピント合わせが多少曖昧でも完全に合うことから『ントが全』を略したとする説」
「太陽の光が、ピーンと届いてカンカン照り」を略したという説」があるらしい。



この日は、まさにピーカン、そして暖かい春のような日であった。

それでいて、北国の初冬の時期だけに、空気が肌に冷たく、凛とした気持ちになるのだ。



家を出ると、真正面に見える千歳山。
光り輝いていた。



昨日の午後5時、既に空は暗く、寒さが増す。

昼とは、まるで様相が変わる。

この時期の山形は、寒暖の差が激しく、徐々に寒くなり、冷え込みも厳しい。

しかし、極端に暖かい日もあるから、体調管理が難しく、長引く風邪が多いのである。



まさに光と闇のコントラスト。
午後5時は、そんな時間帯である。

しかし、もう数週間もすれば、次第に青い空は無くなり、雲は厚くなり雪が降る。


「冬来たる」である。
ゲーム・オブ・スローンズではないが、東北では、やはり重い季節となる。


一方で、冬に咲く「啓翁桜」の生産が日本一の山形県。
雪と桜のコントラストを感じる季節でもある。


光と闇、雪と桜、寒さと暖。
2極対立軸の幅があればあるほど、四季の物語が深く語られる。

明日あたり、雪が降るだろうか…。