初めて、仙台89ERSの渡辺太郎社長と話をした。

まだ39歳の若さで、とても礼儀が正しく、聡明であり、スポーツビジネスの世界でも活躍していく人間であると思った。



共通の知り合いもいて、初めて会ったのに話が弾んだ。

自分もケーブルテレビ山形を32歳で設立をして、ちょうど渡辺社長と同じ39歳頃に、償却前黒字にして、2年後に単年度黒字にした。
自分の場合は、既に金融機関から20億円の借り入れのスタートであり、資本金も5億円くらいまで集めていた時期である。
多くの方々から、支援を受けて、やっとケーブルテレビ山形が市民権を得て、独り立ちできた時期でもあった。

そんなことを思い出しながら、渡辺太郎社長が、何故楽天を辞めて、経営者という無限責任を請け負う道を選んだのか、どんな経緯があったのか、リーグのこれからをどう考えているのか…そんなことを話し合った。

自分の若い時と同じように、描いた夢を現実化できるように、応援したいと思った。



今年度の東北アーリーカップは、仙台市で開催された。

昨年は山形市、その前年は会津若松市、その前年は盛岡市…東北6県を巡回して、バスケットの普及を目指して行って来たという「東北カップ」の流れを汲んで、Bリーグに移行してもその方向で、今年は仙台市での開催となった。


しかし、来年以降は、不確定要素が多いため、再度東北各チームの、考え方をまずは聞くことにした。



様々な話しを、初回でここまで進められたことはとても良かったと思った。

渡辺社長の考え方は、「慣習も大切だが、主体性も大切である」という事だろう。

頼もしい若者が出てきたと、とても嬉しく思ったのである。

秋田の能代工業高校、仙台の仙台高校、山形の山形南高校…渡辺社長が仙台高校の現役の頃の東北3強であった時代。

これからも、東北のバスケットレベルの向上と、多くの方々から見てもらえる普及の為に、力を合わせていこうとコンセンサスを取ったのである。