10月6日(土)、東海大学山形高等学校で、2018年度3回目となる市民講座を開催した。
この講座は、1年間で約4回、様々なテーマを保護者や地域の方々、さらには一般市民や中学生まで、申し込みの上参加できる。
今回の第4回講座は、東海大学常務理事・望星学塾副学長の橋本敏明先生より、「オリンピック教育について」講演をいただく。
1964年の東京オリンピックの開催2ヶ月前に、東海大学創設者である松前重義総長は、東海大学学園オリンピックを湘南校舎で開催した。
スポーツを通して世界平和を目指すオリンピックの精神は、人類の希望と言っても過言ではない。
その思いを、前回の東京オリンピックより先んじて松前重義総長は実践した。
もともと橋本常務は、1979年から1987年まで、国際柔道連盟会長の松前重義総長に随行し、世界中を飛び回ってこられたのである。
を作ってもらい昼食。
そこから自分は合流する。
真室川町の「森の家」の一子相伝の「甚五右エ門芋」を使っての芋煮。
橋本常務理事は、とてもとても喜んで下さった。
戦前、逓信省の局長だった松前重義氏。
東條英機陸軍大臣や軍部の目の上のタンコブだった人が3人いた。
戦争に反対していたのである。
1人は、軍人の石原莞爾氏…山形県人。
2人目は、政治家の中野国会議員。
3人目が、官僚の松前重義氏。
3人とも暗殺を企てられたが、1人は殺され、1人は割腹、そして松前重義氏は生きた。
しかし、二等兵として戦地の前線に送られた。
戦後「人づくり」の重要性に傾注し、今の東海大学や望星塾に繋がっていく。
食事をとりながら、橋本敏明先生のお話は、松前重義総長の生の声を聞けて、とても面白く、充実した時間であった。
自分が東海大学に入った時、先輩方には、山下泰裕氏や原辰徳氏が同じキャンパスにいた。
松前総長の講義を一度だけ伺った。
しかし、今となっては、もっともっと勉強し、多くを知り、多くの先達と会い、歴史と思想を学びたかったと思うのである。
橋本先生とは、来年、大学関係者と芋煮会を開催しようと約束し、別れたのである。
東海大学へ息づく思想は、まさに「平和教育と科学的客観性」そして「多様性を認める力と主権在民」であった。
手前味噌だが、素晴らしい大学である。