二宮和也が吠える。
木村拓哉が怒鳴る。
2人のぶつかり合いの競演が、面白い!
同じ検事の先輩後輩の2人。
法治国家の責任、個人の思い、そして正義とは何か?
そんなことを考えさせられる映画である。
検察事務官を演じる吉高由里子。
取り調べの現場の緊張感が伝わってくる。
人が人を取り調べ、追い込む。
じわじわと人格や人権を狭まに追い込んでいく。
生々しい演技を、二宮和也が演じる。
絡み合い、軌道がズレてくる木村拓哉。
憧れの存在であり、木村拓也に、ずっと信奉していた二宮和也。
信奉から客観視、そして、自立。
検事たちが、どんな気持ちで一線を越えていくのか?
その理由は何か?
雫井脩介の原作が光る。
「クライマーズ・ハイ」「わが母の記」「日本のいちばん長い日」「関ヶ原」など、独自の視点で、映画を作ってきた監督である。
監督は言う。
一つのノワールもの、エンタテインメントのなかにも、いまの現実世界の抱える問題点を認識してもらえたら…と。
是非、ご覧ください。
ムービーオンで、絶賛、上映中!