約6年前まで、山形市七日町に「HAL(ハル)」という店があった。
昨夜、瀬々監督との会食のあとに訪れたのが、七日町の「Faith(フェイス)」
不思議なことがあるもんである。
最初は新庄出身の若手経済人たち、その後山形市の元青年会議所関係者など、相変わらずお客さんの出入りが激しかった。
賑わっている証拠である。
そこに、8年前にフェイスを辞めたスタッフの女性が、旦那さんと共に、子どもを預けての初めての夕食だったそうで、昔お世話になったフェイスのチアキママにも顔を出しに来たとのこと。
何と義理堅い….少し嬉しくなった。
しばらくしたら、フェイスのすぐ並びて営業をしていた「ハル」のトモコママとスタッフの女性2人が、初めて3人で飲んだとフェイスにやって来る。
人気店だったが「ハル」は、ママの結婚を期に6年前に店を閉める。
その時以来、初めて3人で飲んで、当時からのいろんな話ができて良かったとのこと。
そんな方々が、いっぱいになり、普段は男性客で溢れるはずのフェイスが、自分たち以外は、圧倒的に女性が多いという不思議な光景が演出されたのである。
「異人たちの夏」という映画があった。
過去の人々と、夏の夜に出会う物語である。
驚きと共に、そんな不思議な感覚すらあった。
「ハル」を営業していた頃は、本当にお世話になったトモコママ。
今は、立派な母親であり奥様である。
この日は、旦那さんに愛娘をしっかり預けて、しっかり飲んでいた。
旦那さんも、とても頑張っていて、妻や娘の為に、ひと回りもふた回りも以前より大きくなったようである。
しばらくして、夜も更けて来たので、大変申し訳無かったが、男性客は早めの退散となったのである。
「ハル」の頃の写真を探してみた。
これは、当時の、映画のキャンペーンの後のムービーオンと東映の営業メンバーの打ち上げ。
とても懐かしい。
東映のメンバーも若い!
とても元気があった頃。
「ハル」は、いつも満員で、賑わっていた。
これは、当時ダイバーシティメディアの前身のケーブルテレビ山形営業部での飲み会。
今はパスラボ山形ワイヴァンズの佐藤洋一GMの若かりし頃、スリムなボディである。
そんな、みんなが集いやすい店を作っていたのは、紛れもなくトモコママである。
まさに、「極道の妻」的な腹の座り、一本筋が通っているし、頭が良く賢い。
最近、彼女の才能は、より磨きがかかったようである。
久しぶりに、皆さんとお会い出来て、元気でいることに安堵した。
過去と現在と未来が交差する。
昨年はあった店が今は無くなったり、行きつけの蕎麦屋、定食屋、スナック、喫茶店が、いつの間にか閉店している。
その店の味、匂い、働いていた人々…。
触れることは無くなる。
古くから、夏は、祭りの夜を含めて、不思議な出会いが満載である。
オフィシャルなことも、プライベートなことも、出会いは街の中にあるのだ。
時代と共に変化する街並み。
されど、人と人の絆は残っているような気がするのだが…。