7月19日(木)、パレスグランデールにて、山形銀行が主宰する「山形企業経営研究会(YES)」の2018年度の総会、トップセミナー、懇親会と続いた。

総会では、山形企業経営研究会の鈴木隆一会長、山形銀行の長谷川吉茂頭取の挨拶のあと記事に入り、全会一致で議事が承認された。

また、新規入会会員の紹介などが行われ、7月1日現在で、昨年よりも10社増えて206社が会員となった。



その後の役員紹介では、長谷川吉茂頭取が、参加している常勤の取締役を紹介する。

三浦新一郎代表取締役専務、石川芳宏代表取締役専務、永井悟常務、長沼清弘常務、勝木伸哉常務、丹野晴彦常勤監査等委員、柿崎正樹常勤監査等委員、そして、最も新しい鈴木武浩取締役である。



その後、トップセミナーとなる。

長谷川吉茂頭取の講師紹介。
いつもながら、大物ばかりが講師としていらっしゃる。



今回は、大和ハウス工業株式会社の代表取締役会長兼CEOである。

演題は「先の先を読む経営  創業者石橋信夫に学ぶ」である。



樋口会長は、80歳という御歳になられても、未だ第一線で活躍され、その情熱たるや素晴らしいと感じた。

また、樋口会長のもう1人の父親である、創業者の石橋信夫氏に対する愛情は、誰もが到達できる領域ではないと感じた。

師匠と弟子、政治家と秘書、学者と書生…その様な関係だった。



創業者の石橋信夫氏は、1955年に「建築の工業化」を理念に大和ハウス工業を創業する。

お金儲けではなく、世の中に役に立つ商品、サービスの創出を使命とし、一代にして1兆円の企業を築き上げた。

当時は、300万円の資本金で、18人でスタートしたと樋口会長は仰っている。

樋口会長は、1963年、24歳の時、それまで勤めていた鉄鋼商社を辞め、当時は「モーレツ会社・大和ハウス!」「不夜城の大和ハウス!」と言われた会社に入り、力を発揮したいと思ったとのこと。

現在は、売上高は3兆7千億円であるが、2055年には10兆円を目指すとのこと。

その為には、キーワードは、「海外」「商品開発」「人材育成」と話された。

そして、社員の「意欲の差」が問題。
樋口氏が、山口支店長に就いた時、怒りすぎて社員が離れていった。

その事を、先代に相談したら、「長たるものは決断が大事!」と言われた。
考えて考えて、毎日社員2人と気持ちを分かち合えるぐらい話し合う。

いつの間にか、みんなが同じ船に乗っているが如く、一体となり、全国で圧倒的な1位の支店になったという。

意識が変われば、会社も自分も変わる!



レセプションの懇親会では、山形銀行の三浦新一郎専務が、樋口会長の著書の一説を読み上げ、樋口会長の本質的な考え方を披露された。

サービス業であり、放送や通信を行なっている自分達の会社に目を向けた。

「商品開発」
「商品とは何だろう?」

そのことに、気がついた、とても有効なトップセミナーの講演であった。