7月11日(水)、山形グランドホテルにて、山形県EU協会の定時総会、「日欧産業協力センターフィリップ事務局長の講演会、その後、レセプションが開催された。



山形県EU協会の長谷川吉茂会長(山形銀行頭取)、日欧産業協力センターのフィリップ・ドゥ・タクシ・ドゥ・ポエ事務局長(フランス出身)、山形県EU協会理事の寒河江浩二山形新聞社長、通訳のアーウィン・香織さんと。



定時総会では、2017年度の事業報告、収支決算報告。
2018年度の事業計画案、収支予算案。
そして、役員の選任。

すべて満場一致で承認された。



その後、日欧産業協力センターのフィリップ事務局長が、「日本とEUの産業協力」について講演される。

昨年の12月8日に妥結した、日本とEUのEPA(経済連携協定)。
その調印署名が来週の7月17日に行われる。

そんな、旬の話題だけに興味深かった。

自由貿易協定(FTA)は、特定の国や地域間で、物品の関税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定。

EPAは、貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策におけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定。



フィリップ事務局長は、約1時間、熱く日本との連携の話をして下さった。



参加者とディスカッションをしたいということであったので、自分は2つの質問をした。

1つ目は、アメリカや中国の保護主義の戦い…関税の掛け合いレースのように、ナショナリズムが台頭している中、日本とEUが経済連携協定の中でしっかり手を組めば30%となる。
自由貿易の世界秩序と、保護主義的ナショナリズムのこれからの世界経済の見通しについてお聞きした。

(答え…自分たちが標榜する自由貿易が正しい姿。保護主義の方々に、根気強く語りかけていくこと。)



2つ目は、山形県は食や酒、そしてモノづくりの地域。
知的財産にあたる山形県産酒の地理的表示も始まったし、IWCも先日山形県で開催された。
ヨーロッパの産業別クラスターと、山形の地域産業との、現実的な連携を図るための施策を教えて欲しいとお聞きした。


(答え…是非、具体的な連携を取れる方法を提案したいとのこと。)



レセプションでは、山形新聞の寒河江社長が、サッカーワールドカップでのフランスの活躍にお祝いを伝え、乾杯の発声をする。



山形グランドホテルの最上階のアルカスはすっかり様変わり。

そこのフローリングのパーティー会場で、各々が話をする。



とても有意義で充実した、山形県EU協会の取り組みであったと思う。

スタッフの皆さんが、とても一生懸命に動かれていると思った。



余談であるが、渋間総支配人から、この新しくなった8階のアドリアで、ダイバーシティメディアの人気番組「バイキングステーション・夏休みスペシャル2018」を放送する予定だと聞いた。

ありがたい話である。
千歳山をバックにロケーションは最高である。

お礼を言い、帰社後制作スタッフから正式に話を聞く。

8月3日(金)収録、8月6日(月)から2週間、2時間番組を1日4回の計56回放送予定である。

新しくなった山形グランドホテルを是非ご覧いただきたい!