「そして父になる」「三度目の殺人」など、丁寧に、ヒューマンストーリをしっかりと描く、是枝裕和監督が、また素晴らしい作品を作った。

それも、監督の他に、脚本、編集も手がけた渾身の一作。



リリー・フランキーと安藤サクラが主演の映画「万引き家族」である。

第71回カンヌ国際映画祭では、日本作品としては21年ぶりとなる最高賞のパルムドールに輝いた。

6月8日(金)に全国一斉公開だが、今日と明日、6月2日(土)と6月3日(日)の二日間、先行上映となったのである。

ムービーオンやまがたでも、多くの方が観てくださり、自分たちも観た。



たぶんリリー・フランキーさんも、安藤サクラさんも、樹木希林さんも、これまでの映画の中でも、最高の演技をされたと思う。

それほど、役者が登場人物にはまっていて、とても豊かな表情であった。



家族を超えた家族の絆。

生きにくい社会の中で、秘密を抱えていても、肩を寄り添いながら暮らす家族。
生活費の足りない分は、万引きで賄う。

しかし、とても温かい愛情が溢れているのだ。
光と影が、随所にある。

是非、早めに観てほしい傑作である。