素晴らしい事である。
本当に、農業県山形の誉れである。
9月24日(日)、山形国際ホテルには、約400人の関係者が集まり、長澤豊氏の全国農業協同組合連合会・経営管理委員会会長(JA全農会長)就任の祝賀・激励会が開催された。
発起人である山形県知事吉村美栄子氏と、長澤豊ご夫妻。
農業や農村を取り巻く環境は、目まぐるしく変化しており、特にここ数年は、農協の組織そのものを改革の名の下に、ややもすると解体してしまうような流れができつつある。
グローバルスタンダードや、TPPに代表されるボーダレスな自由貿易圏の構築が理由である。
しかし、そもそも、日本農業は、神道文化の堅持や、共同体意識の醸成、国家安全保障などの見地から考えても、簡単な経済主義だけでは語れないものである。
自分も大学卒業後すぐ入社したのが、全農山形県本部の前身である山形県経済連。
そこで学んだのは、ロッジデールの原則である。
イギリスのロッジデール地方で始まった、個々の取り組みより、集団で営農をし、集団で販売をする。
つまり、農民ひとりひとりが、みんなで取り組むことで、スケールメリットや互助的なセーフティネットが出来上がる…。
これこそが、共同体そのものに繋がり、コミュニティの創造となるのである。
この思想に、20代の自分はとても感動し、ルソーの社会契約説などの考えも加味しながら、「自らが自らを統治する」、誰からも支配されないデモクラシーの根源に触れたのである。
長澤豊氏の謝辞の最後は、「すべてが農家組合員の為に…。」
だから、とても嬉しいのである。
自分にとっても、農協と吉村美栄子山形県知事の一体感も含め、ただただ嬉しいのである。
自分は、経済連の肥料農薬部で、置賜地区の土づくりの責任者であり、系統事業の一兵卒であったのだ。
だから、農業いじめの今の時代に、少々腹を立てている。
農協は、誰からも支配されない、自主独立の精神であるべきなのだ!
長澤豊会長からは、是非、農業の重要性を訴えていただきたいと思う。
遠藤直幸山辺町長、自分、鹿野道彦元農林水産大臣、長澤さんとは義兄弟の枝松昭雄山形市議会元議長、前山形五連会長の今田正夫会長。
知事を挟んで、平井康博ヤマコー社長と小野木大商金山牧場社長。
相変わらずお元気な、遠藤芳雄元山形五連会長。
「つや姫」同様、可愛がっていただきたい!
長澤豊ご夫妻と、お見送りである。
記念品の中の言葉。
行くみちは、協同のみち。
相共に歩みてゆくを喜びとせん。
長澤豊会長の言葉。
このシャインマスカットは、これまで食べた何よりも美味しかった。
長澤豊会長の、これからの本番に向けたイバラの道を、共に歩んで行きたいと思ったのであった。