5月11日水曜日、ちょうど、東日本大震災から2ヶ月が経過したこの日、東北ケーブルテレビネットワーク(TCN)の、取締役会が開催された。
TCN参加局15局の中で、被災したケーブルテレビ局は、三陸ブロードネット、気仙沼ケーブルネットワーク、宮城ケーブルテレビ(塩釜)の3局。
特に気仙沼ケーブルネットワークは、本社までが崩壊した。
会議の冒頭、命をおとされた方々に黙祷を捧げ、被災地の復興に向け、ケーブルテレビ連盟東北支部など、関係団体と手をつなぎ協力し合うことを確認した。
通常の決算取締役会の議事は進み、その後、各方面から東北に寄せられたメッセージが流された。
薬師丸ひろ子さんからのメッセージである。
彼女は、東映の映画『わさお』の主演であり、その映画には、東北ケーブルテレビネットワーク、秋田ケーブルテレビ、岩手ケーブルテレビジョン、北上ケーブルテレビの4局が、製作委員会へ出資している。
秋田犬の『ぶさかわいい』わさおが人気者になり、最後は生きるチカラとなる。
『わさお』と、イカ焼き屋のおばさんもメッセージを下さった。
そして、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)の第1回イメージ女優の村井美樹ちゃんからのメッセージには、心の湖に張っていた厚い氷が、溶けていくような気がした。
今やゴールデンのクイズ番組には欠かせない、人気絶頂の彼女からの約1ヶ月前の、夜の突然の電話…。
彼女の震災への気持ちと、様々な良い思い出が、すべてを流してくれたようだった。
最後に、一世を風靡した、東北ラグビーの象徴、日本選手権7連覇の『新日鉄釜石』の松尾雄治元主将の『東北は絶対強い!負けないんだ!』との熱い思い。
本当に、多くの人々へ感謝である。
会議の最後に、ケーブルテレビ局の1階まで津波が来た宮城ケーブルテレビの設楽取締役が口を開いた。
『ちょっと温度感がちがう。みんなの応援メッセージや支援物資はありがたい。でも、次の朝に高台から海を見た時、老若男女、さらに子どもの遺体が無数に海に浮いているんです。車の中にもみんな遺体が…。避難所やガス、水道、みんな1ヶ月風呂に入らず、ボランティアも過労死。これ以上、何を頑張ればいいんですか…。』
設楽さんのお父上も、三週間くらい前に、ボランティアで過労死したと、その時聞いた。
良かれと思ったことでも、傷口に塩をぬる時がある。
彼は、『その時だけではなく、一緒に水を汲んでください。言葉はいりません。一緒に汗をかいてください。』
その通りだと思った。
自分は言った。
『でも、自分達は、多くの人々に、番組や映画で凍った心を溶かす責任もある。だから、2、3歩前を見て、客観的に進もう。東北はまとまっていこう。』と話し、会議は終わった。
民放では流していないテレビ映像をまとめることを、日高執行役員へお願いする。
岩手ケーブルテレビジョンの笹原社長と一緒に来た佐藤係長は、いろんなものに触れたと思う。
鈴木淳予キャスターと、宮菜摘リポーターと、ツーショット。
夜の食事は、トーク番組の打ち合わせをかねて、『有頂天ラーメン』へ。
今回のテーマは、『福島原発の脅威と代替エネルギー』
鈴木キャスターとは、最近あうんの呼吸…とはいかなくなってきたが、やるべき仕事はやる人間である。
限られた今を、大切にしてほしい。
遅い夕食を取り、長い1日の仕事を終えるのであった。
TCN参加局15局の中で、被災したケーブルテレビ局は、三陸ブロードネット、気仙沼ケーブルネットワーク、宮城ケーブルテレビ(塩釜)の3局。
特に気仙沼ケーブルネットワークは、本社までが崩壊した。
会議の冒頭、命をおとされた方々に黙祷を捧げ、被災地の復興に向け、ケーブルテレビ連盟東北支部など、関係団体と手をつなぎ協力し合うことを確認した。
通常の決算取締役会の議事は進み、その後、各方面から東北に寄せられたメッセージが流された。
薬師丸ひろ子さんからのメッセージである。
彼女は、東映の映画『わさお』の主演であり、その映画には、東北ケーブルテレビネットワーク、秋田ケーブルテレビ、岩手ケーブルテレビジョン、北上ケーブルテレビの4局が、製作委員会へ出資している。
秋田犬の『ぶさかわいい』わさおが人気者になり、最後は生きるチカラとなる。
『わさお』と、イカ焼き屋のおばさんもメッセージを下さった。
そして、山形国際ムービーフェスティバル(YMF)の第1回イメージ女優の村井美樹ちゃんからのメッセージには、心の湖に張っていた厚い氷が、溶けていくような気がした。
今やゴールデンのクイズ番組には欠かせない、人気絶頂の彼女からの約1ヶ月前の、夜の突然の電話…。
彼女の震災への気持ちと、様々な良い思い出が、すべてを流してくれたようだった。
最後に、一世を風靡した、東北ラグビーの象徴、日本選手権7連覇の『新日鉄釜石』の松尾雄治元主将の『東北は絶対強い!負けないんだ!』との熱い思い。
本当に、多くの人々へ感謝である。
会議の最後に、ケーブルテレビ局の1階まで津波が来た宮城ケーブルテレビの設楽取締役が口を開いた。
『ちょっと温度感がちがう。みんなの応援メッセージや支援物資はありがたい。でも、次の朝に高台から海を見た時、老若男女、さらに子どもの遺体が無数に海に浮いているんです。車の中にもみんな遺体が…。避難所やガス、水道、みんな1ヶ月風呂に入らず、ボランティアも過労死。これ以上、何を頑張ればいいんですか…。』
設楽さんのお父上も、三週間くらい前に、ボランティアで過労死したと、その時聞いた。
良かれと思ったことでも、傷口に塩をぬる時がある。
彼は、『その時だけではなく、一緒に水を汲んでください。言葉はいりません。一緒に汗をかいてください。』
その通りだと思った。
自分は言った。
『でも、自分達は、多くの人々に、番組や映画で凍った心を溶かす責任もある。だから、2、3歩前を見て、客観的に進もう。東北はまとまっていこう。』と話し、会議は終わった。
民放では流していないテレビ映像をまとめることを、日高執行役員へお願いする。
岩手ケーブルテレビジョンの笹原社長と一緒に来た佐藤係長は、いろんなものに触れたと思う。
鈴木淳予キャスターと、宮菜摘リポーターと、ツーショット。
夜の食事は、トーク番組の打ち合わせをかねて、『有頂天ラーメン』へ。
今回のテーマは、『福島原発の脅威と代替エネルギー』
鈴木キャスターとは、最近あうんの呼吸…とはいかなくなってきたが、やるべき仕事はやる人間である。
限られた今を、大切にしてほしい。
遅い夕食を取り、長い1日の仕事を終えるのであった。