【保有株分析】UNH(ユナイテッドヘルス)~前半~ | ひよっこ投資家Lv1の試行錯誤日記

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確定拠出年金や積み立てNISAでインデックス運用もしていますが
個別株の話がメインです。

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ひよっこ投資家Lv1です。

 

以前分析したADBEに続いて

今日はUNH

(ユナイテッドヘルス)を

投資方針に則って

分析していきます。

 

0)事業について

UNHの事業は大きく分けると

以下の2つになります。

 

・United Healthcare(保険事業)

・Optum(薬剤給付管理:PBM)

 

アメリカは日本と違い

公的医療保険の整備は

あまりできていませんでした。

そのため日本よりも

民間の医療保険の

ニーズは高い状態です。

 

保険に入っていないために

高い医療費を払えず破産する

ということが普通に起こる国で

社会問題にもなりました。

 

今は、2014年から実施されている

オバマケアにより、20%いた

未加入者も減っているそうですが

色々と問題(保険料率の高騰や

罰則規定の有無)があるようです。

 

オバマケアは従来の保険未加入者を

対象に、職場などを通じて医療保険に入る

法整備を進めたのです。

これは罰則規定もある強制加入制度だった

のですが、2019年に

その罰則がなくなり強制加入では

なくなるようです(トランプ政権の政策)。

 

ANTM(アンセム)やAET(エトナ)では

オバマケアでも保険を提供しています

UNHはオバマケアでの損失が

大きく、2017年に完全撤退しました。

 

 

PBM(薬剤給付管理)というのは

医師から指示される処方薬の

管理、給付システムです。

これを握っていると

製薬会社との交渉で薬価の

値引きを引き出しやすくなります。

 

このシステムに応じて医師が

患者に薬を処方していくからです。

 

よって、この2つの事業間の

シナジーは大きいと言えます。

 

売上の割合としては

United Healthcareが

6割以上を占めます。

 

 

両事業とも、景気が悪くなったと

言って支出を抑えるわけには

いかないサービスですので

景気変動の影響は薄いでしょう。

 

前置きはこの辺にして、

UNHの事業価値について

分析していきます。

 

1)事業の魅力度
a.競合他社に対する

強い競争優位性があるか。

 

①同業者の中で最多の28州で

医療保険を展開し(2位のANTMは11州)、

米国被保険者人口の約14%を

占める4300万人以上の会員を

抱える米国1位の医療保険事業で

規模の大きさを生かして

保険のプロバイダーに対して

高い交渉力を発揮することができます。

 

そうすることで、加入者1人当たりの

医療コストを下げ、保険料を

引き下げたり、加入者を増やす

ことに注力できうようになります。

 

②その規模が大きい保険事業は、

保険の加入者が増えれば

増えるほど、患者、医療提供者、

UNHにとって魅力が増す

ネットワーク効果を有します。

患者にとっては、

より魅力的な価格設定や

より魅力的な保険の

パッケージが提示され、

医療提供者にとっては

より広範な患者へ

アクセスすることが可能です。

UNHにとっては、より収益力の高い

サービスを行えるようになります。

 

③PBMと統合されていない

競合他社と比べると、

Optumによって、コスト面で

更に優位に立つことができます。

 

④そのPBMについては

現在寡占化が進み、上位3社で

市場シェアの80%を占めるに

至っています。現在、

Optumは3番手で寡占化による

コスト優位性を発揮しています。

 

では、上記で見た優位性が

定量的に確認できるか

収益性の指標を競合他社と

比較して見てみましょう。

 

b.それを裏付ける

高い収益性があるか。

ANTMは医療保険で米国2位

CVSとCIはUNHのように

医療保険とPBMを統合する

事業ポートフォリオを

展開しています。

(CVSは薬局大手)

 

*ANTMとCIは営業利益を

計上していないので

ROICが0になっています*

 

基本的に、医療保険は

コモディティ商品のため

利益率が低く

薄利多売の業界です。

 

その中にあってUNHの

ROICが15%を超えている

というのは異常ともいえる

収益力です。

 

その他、営業CFマージン

総資産回転率も

トップクラスであることが

わかります。

 

これで、UNHの競争優位性を

確認できました。

 

成長性から先については

後半で分析していきます。

 

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