ブログにお越しいただき
ありがとうございます。
ひよっこ投資家Lv1です。
その1の続きです。
1)事業の魅力度
A.競合他社に対する
強い競争優位性、
新規参入者に対する
高い参入障壁があるか
ゾエティスの競争優位性は
①製品の特許という無形資産
②規模の経済性
の二つだと考えます。
①無形資産
米国のモーニングスターによれば
同社の収益の少なくとも
20%は特許によって
保護されています。
また、競合する製品の多くは
人向けの製薬企業が
動物向けの製品として
売っているものが多いので
研究開発に本気になれません。
それによる製品ラインナップの
差も生まれます。
②規模の経済性
ゾエティスの強みは
ここが決定的に重要です。
まず、アニマルヘルス市場は
人向けの製薬企業大手が
多額の投資を行って、
それを回収できるほどの
市場規模はありません。
大手製薬企業が
力を入れるには
市場がニッチなのです。
つまり、ゾエティスは
大手製薬企業に対して
市場規模が小さいことによる
参入障壁を有しています。
一方、そのニッチな
アニマルヘルス市場において
ゾエティスは有望な企業を
次々と買収することで
市場の支配力を高め
コスト優位性を持つことができます。
B.それを裏付ける
高い収益性があるか
今回は、直接の競合他社である
ELAN(エランコ)と、
個人投資家に人気のある
総合ヘルスケア企業
JNJ(ジョンソンエンドジョンソン)
と比較しようと思います。
ELANは製薬大手LLY
(イーライリリー)から分離した
アニマルヘルスの老舗企業です。
上図の通り、どの指標も
ELANはおろかJNJも
上回っています。
C.その高収益は
どれほど続きそうか
人向けの製薬市場では
売れる新薬を開発しても
ジェネリック医薬品などの
激しい競争にさらされます。
また、最近では
よく指摘され、
政治による薬価の引き下げ
リスクが懸念されています。
翻って、アニマルヘルス市場では
ジェネリック医薬品等の
脅威はなく、
人向けの市場ほどは競争が
激しくありません。
事実、1997年に発売された
犬用鎮痛剤リマダイルは
特許が切れた今でも
売上を伸ばしています。
政府による値段の引き下げ
リスクとも今のところ無縁です。
一つの商品のライフサイクルは
平均して30年と言われています。
ですので、企業全体としての
優位性は私が生きている間は
続くと確信しています。
その3に続きます
更新の励みになるので
応援のポチをお願い致します。