JD.comようやく脱出するか(2018.5.26) | stock-infomationのブログ

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JD.com (JD株)が長い下落から少し上を目指すような形になってきた。それでもまだ37ドル手前をウロウロしている状況。昨年購入した平均買い付けが38ドルなので、現在の株価にはとても不満はある。焦る必要はないが、追加投資も視野に準備はしておく。


直近5月8日発表のあった決算が売り上げ、利益、キャッシュフローともに、あまり思わしくなく、8月発表のQ2決算の巻き返しは必須。しかしながら、随分と売り込まれているわけで、現在の時価総額も売上高を下回るほど。ネガティブなことが立て続けに起こっており、少し過剰に反応しているように思える。


その一方で、実際の最近入ってくる同社取り組みは非常に面白い。Eコマース小売り企業と捉えていると、テクノロジー企業を自称し手がける内容もドローン、AI、ブロックチェーンなど先端技術を取り込む。さすがにアリババのITレベルに比べる見劣るが、そこはテンセント、バイドゥと連携して補っている。そして、同社の一番の魅力はなんといっても物流革命。低コストで中国全土に最速でモノを運ぶことができ、膨大な倉庫敷地とその先端なロボット化技術を駆使して差別化を出せる点にある。この動きは中国内だけにとどまらず海外とのコネクションも強めており、全世界の物流を制覇しようとしている。中国が掲げる一帯一路政策にも合致している同社戦略にはアリババとはまた違ったスケールを感じてしまう。


同社はこれまでもアリババやアマゾンと比較されてきたが、目指す先が2社とは違ってきているように思え、2社よりも先に物流を制することができるなら、アリババやアマゾンとは違った形で共存していく姿も見えてくる。これについてはもう少し時がたてば、株価が次第にその内容を織り込み始め上に動き出すと思う。いずれにせよ、こんな株価で終わる企業ではない。



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