国内では鉄道の路線同士が平面交差しているのは、現在は以下の4か所しかなくなってしまった。
- 名古屋鉄道築港線と名古屋臨海鉄道
- とさでん交通のはりまや橋電停
- 広島電鉄稲荷町電停(物理的には存在するが来年春まで東西方向は運休中)
- 伊予鉄道の大手町駅・電停
このうち真に直角に交差しているのは1と2のみだと思う。3は明らかに斜めに交差しているうえにカーブがかかってるのでは。
さて、4も明らかに直角ではないのだが「直交」とwikipediaに載っている。直交って「直角に交わる」という意味だと思うんだが。
問題は伊予鉄の公式Xアカウントが「直角」とポストしたこと。「公式」だから鉄道ファンがブログに載せてるのとはわけが違うのだ。
直角は90度以外にあり得ない、もちろん工学上の精度の限界はあるが。そもそも目で見て90度ではないとわかるものを直角と言ってはいけない。
ただ「ちょっと斜めだから直角ではないけど両渡線の交差ほど浅い角度ではない」という場合にうまい言葉が無いのは分かる。また、「ダイヤモンドクロッシング」という言葉は角度に拘らないらしい。
ところで阪急の西宮北口はどうだったかなと思って古い航空写真画像を見てみたら直角っぽい。わざわざ、今津線を神戸線に直角に交わるように傾けているようだ。昔は直交するレールのパーツが標準品で、少しでも傾くと特注品だったかもしれん。