学習指導要領はネットで見られる。掛け算の順序については115頁中ほどに記述がある。
https://www.mext.go.jp/content/20211102-mxt_kyoiku02-100002607_04.pdf
-引用-
ここで述べた被乗数と乗数の順序は,「一つ分の大きさの幾つ分かに当たる大きさを求める」という日常生活などの問題の場面を式で表現する場合に大切にすべきことである。
-引用終わり-
この部分がすべての元凶だろう。
ここでいう「式」が(一袋に入っているミカンの数)×(袋の数)=(ミカンの総数)という具体的な数値では無いものであっても × という算術演算子を使う限り交換法則は成り立つ。
つまり、(袋の数)×(一袋に入っているミカンの数)=(ミカンの総数)としても間違いではない。
そもそも「大切にすべきこと」ってなんだよ。要領にスローガンみたいなもの入れるんじゃねーよ。
さらにややこしくしているのが、その続きの
-引用-
一方,乗法の計算の結果を求める場合には,交換法則を必要に応じて活用し,被乗数と乗数を逆にして計算してもよい。
-引用終わり-
「必要に応じて」ってどゆこと?「必要が無ければ利用してはいけない」ということか。
必要があろうがなかろうが交換法則は成り立つ。数式になった以上は純粋な数理の世界である。
数式だけで児童の理解度をはかることができないというなら、しかるべき設問をすべきだろう。なんだったら「ミカンの値段」とかダミーで入れておいてもいい。
この件は文科省にダイレクトに問い合わせした回答がXにポストされてるのだが「あくまで例示」とか弁解しているようだ。
とにかく要領を改定しないと混乱が続くぞ。