コロナ禍で自粛警察なんてのが出没してましたが、他にも着付けの間違いをお節介に直す着物警察とかあるそうです。
もちろん、強引であったり過激であったりするのが問題なので、頭の中で思っているだけなら自由の範囲です。
で、表題の件はこのブログでもすでに何回か取り上げてますが、改めて。
世間一般では「出発進行」は列車が出発する合図・号令と認知されて(しまって)います。が、業界的には大きな間違いです。
これは「出発(信号機が)進行(を現示している)」ことを確認した上での「喚呼」です。なお、「進行」は(同じ色が複数ある信号機もあるので回りくどいですが)一灯の青のみ点灯している状態です。
私が「出発進行」を最初に耳にしたのはおそらく「8時だョ!全員集合」で番組の始めのいかりや長介の一声です。もちろん誤用だと知りません。
後番組の「8時だョ!出発進行」で、完全に世間に誤用が定着したと思います。これはもう番組タイトルにしてしまったTBSが悪い。
時がたって今時の問題は(ビジネス)鉄道(好き)タレントや業界関係者まで間違ってることです。
前者のある一人は、鉄道がらみか否かに関わらずバラエティ番組で「物真似芸」としてシチュエーション関係なしに「出発進行」とやってます。状況的に誤用と確定しにくいですが。
しかし、バス乗り継ぎ番組に出演した際に、バスの出発シーンで言ってしまいました。バスの運転士は道路信号の状態を(少なくとも「出発進行」とは)喚呼しないので物真似ではないことが明らかで、誤用が確定したわけです。
後者は、鉄道博物館のシアターの係員が上映開始で「出発進行」と言ってしまったこと。これは「博物館」としてダメだろと思います。
いちいち苦情は言いませんが「間違ったらダメな人達」が増えこそすれ減らないなと思ってます。