中央分水界を越える路線 | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

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画像・動画を含む鉄道趣味のブログです。ときどき戯言を書いてます。ー[2013年2月9日以前の記事はほとんどの画像が表示されません]ー

河川の流域の境を分水界といいますが、太平洋側と日本海側を分けるのが中央分水界です。

本州に限っても横断路線は多く、北から花輪線、田沢湖線、北上線、陸羽東線、仙山線、奥羽本線、磐越西線、(旧)信越本線、上越線、高山本線、北陸本線、山陰本線、福知山線、播但線、因美線、伯備線、芸備線、福塩線、山口線、美祢線ぐらいでしょうか、あと中央本線は2回越えて太平洋側へ戻ります。

意外なのはスイッチバックがある篠ノ井線と木次線が含まれていないことで、前者は全体が信濃川水系ですが、後者は江の川水系から斐伊川水系へ日本海側同士とはいえ分水界を越えています。

となれば、江の川流域にある三次が日本海側なので芸備線・福塩線が含まれます。あと和田山・福知山が日本海側なので、播但線、福知山線が含まれます。かと思えば、琵琶湖が太平洋側なので、滋賀-福井県境が中央分水界となり、北陸本線も含まれてます。

高山本線は下呂が太平洋側(木曽川水系)で高山が日本海側(神通川水系)と寄り添う川がはっきりしてて中央分水界の宮峠を越えるだけです。

中央本線は東から多摩川、相模川、富士川、天竜川と水系を渡り歩いて中央分水界を越え信濃川、戻って太平洋側に出てからも木曽川、庄内川と峠越えのオンパレードです。

(旧)信越本線はもちろん廃止された碓氷峠区間が中央分水界ですが、3セクになった妙高高原の南で信濃川から関川へ移ってます。(旧)関山、(現)二本木のスイッチバックを要した険しい区間です。

上越線は言わずもがなの「国境の長いトンネル」を抜けたら日本海側の雪国なわけで、山岳主要ルートの代表格ですね。新幹線が出来ても貨物が少なからず走ってます。

奥羽本線は板谷峠が中央分水界なので、その先、東北本線との間を結ぶ路線が全て含まれます。秋田までの間で最上川水系から雄物川水系へ移ります。

こうやって見てくると、路線のルート(の元になった街道)は日本海側同士、太平洋側同士でも苦労して峠越えをしたんだなと。

[今日の更新]
高崎線各駅
鹿児島本線:広木駅
南武線:谷保駅
南武線:矢川駅