スイス鉄道巡り-#07:⇒Landquart(2日目 2/5) | 停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

停車場遍路の鉄道雑記帳(副)

画像・動画を含む鉄道趣味のブログです。ときどき戯言を書いてます。ー[2013年2月9日以前の記事はほとんどの画像が表示されません]ー

朝食がまだなので腹ごしらえをする。構内のスタンドで買って済ませる。固いパン切れ目を入れて具材をはさんだものも「サンドウィッチ」(もっと言えばハンバーガーもサンドウィッチ)なので、「サラミのサンドウィッチとオレンジジュース」とオーダー、10CHF超でやっぱり高い。ベンチに座って黙々と食べる。行きかう人が多くなってきた。

本日の最終目的地はイタリア語圏のティチーノ州Bellinzona(ベリンツォーナ)である。スイス国鉄の終点Chur(クール)でバスに乗り継いでしまえば行程が簡単でいいのだが、時間があまりすぎるのでレイテッシュ鉄道でScuol-Talasp(シュクオール-タラシュプ)とArosa(アローザ)に寄る。スイスは石を投げればリゾート地に当たるが、この2箇所も例に漏れずである。

まずは、Chur行きのIC(インターシティ)で乗り継ぎ駅Landquart(ラントカルト)へ。国内列車としては最速達のICも、座席予約は不要である。ただ、予約しようと思えば可能で、追加料金を取られる。予約された座席は当該区間の札が入るのだが、めったに見ない。スイスパスは1等もあるのだが今回は2等にした。理由は2等しかない路線も少なからず乗るからだが、2等は混むイメージがある。が、結果的に四人向かい合わせのボックスを占有できた場合がほとんどであった。

というわけで、2等の車両が停まる位置を確認して待つ。機関車を先頭に入ってきたが、この列車は反対側の客車に運転席があって、そのまま逆行、つまり推進運転できるタイプだ。しかも通常の運行速度が出せる。日本では推進運転は上野駅でしか見られないが徐行運転である。

最近では情報案内装置で車内でも乗っている列車の素性がわかるのだが、この車両は古いタイプであった。乗り合わせた男性に「Chur行きですよね」と確認してみると「そうだが、ノンストップだ」と。Landquartで降りないといけないのでそれはおかしい。「時刻表だと停車駅があるはずだ」と言うと「そういえば2箇所ぐらい停まったと思う」。現地の人でもそんな認識なのだろう。ただ、ICが「停車駅の少ない列車」という認識なのはわかった。

2等車客室
swiss-022

列車はベルも無く発車し、180度向きを変えてチューリッヒ湖の南西側に出る、と地図を見るから書けるのであって、湖に出るまでは実際はトンネルでよくわからない。湖が左窓に広がるが、あいにく太陽も同じ側にある。大都市近郊がすでにリゾートの佇まいだ。暑くなってきたと思ったら、検札に来た車掌が「換気装置が故障している」と。移動するのも面倒なのでそのままでいた。

チューリヒ湖とつながってるObersee(オーバー湖)、そしてその先のWalensee(ヴァーレン湖)を過ぎると、Sargans(サルガンス)に停車した。事後確認だが東にリヒテンシュタインが迫っていた。国境なんぞリアルでは見えないからわからないが。時間的にすぐ次のLandquardだから、準備を始める。

チューリッヒ湖
swiss-024

湖と反対側
swiss-026
swiss-028

ヴァーレン湖
swiss-030

動画は、IC中央駅入線と車窓のチューリッヒ湖です。後者は窓が汚くて残念。


Landquardに到着したが、さて、目指す乗り換え列車はどこだろう。日本でなら大体勝手がわかるが、短い乗り継ぎ時間なので結構あせる。地下道に案内表示機があって事なきを得たが、これから先スーツケース引きずってこの慌しさが何回かあるのだなと覚悟する。

次の記事⇒#08へ