「金山」は行き違い可能で、2面2線である。駅舎側下り方に引込み線があり、(おそらく保守車両の)車庫が2つある。
駅舎

駅名標

駅舎側から下り方を見る

同、上り方を見る

奥のホームから下り方を見る

同、上り方を見る

いい加減見飽きたが、普通列車の定番である。

駅前は寂しいが、駅の裏手と上り方向に街がある。おりしも参院選で選挙カーの音声が山々に響いている。駅前にバス停があり「東鹿越」に戻れば一駅稼げるようだが、今晩の「富良野」着は変わらない。待ち合わせの間に上り下り一本ずつ通るが見送る。買い置きのパンで昼食を済ませて、幸い居心地は悪くないので2時間48分を待つ。実は計画段階では次に乗る上りを見落としていて、「下金山」まで90分以上を歩く気でいた。これを回避できないかと再検討を始めた拍子に見つかった。
「下金山」は単線の駅であるが、元行き違い駅で島式ホームだったようだ。
駅舎

駅舎裏側:貨物ホームの跡らしきものも見える。この広さだと駅舎側に単式ホームがあったとしてもおかしくない。

駅名標

下り方を見る

上り方を見る

駅舎からホームを見る

次の下りは、さきほど降りた上りと「山部」で行き違ってくる。遅れはそのままだろうと思っていたが、勢いを残したまま入線してきて、急ブレーキで止まったようだった。遅れを回復するためだろうが、こちらはホームの接近警報が鳴ってから駅舎を出たがタイミングが少し遅くて、ほぼ駆け込む形になった。回復運転に努めてもらうのは当然だが、ちょっと運転士の気合が予想を上回った。さて、この列車は「落合」止まりで終点まで乗る。殆どの客は[富良野・美瑛フリー切符]の範囲ギリギリの「幾寅」で降りたが、なぜか中国人の新婚旅行らしい2人連れが残った。
「落合」は2面3線の駅である。
駅舎

駅舎ホーム側

駅名標

島式ホームから上り方、駅舎側を見る

同、奥側を見る

同、下り方を見る

同、上り方端より上り方を見る

跨線橋から下り方を見る

駅側ホームから下り方を見る

さっきのカップルの男の方がどこかへ電話しているが、もちろん中国語でわからない。30分で折り返す次の上りには乗ってこなかった。「東鹿越」へ向かう。
「東鹿越」は行き違い可能である。島式ホームの奥の側線が草に埋もれている。
駅舎

駅名標

駅舎側からホームを見る、奥が下り方

同、上り方を見る

ホーム奥側、下り方を見る

同、上り方を見る

駅前の道路の向こうは、金山ダムのダム湖である。

次の下りで「幾寅」へ1駅戻る。
「幾寅」は単線の駅である。映画[鉄道員(ぽっぽや)]のロケ地であり、駅前にセットが残されている。駅舎そのものもセットを兼ねたので、正面には「幌舞駅」と表示がある。
駅舎:画像では読めないが、メインの建屋の緑の屋根の右下に「JR幾寅駅」とかなり控えめに表示されている。

駅舎裏側

違うアングルからも

駅名標:さすがに「幌舞」ではなく「幾寅」である

下り方を見る:右は行き違いできた名残かも

上り方を見る

上の地点で逆アングル

以下、[鉄道員]関連のもろもろ





鉄道で来る人も多いが、車で乗り付けるのはもっと多いだろう。[鉄道員]の資料室は既に閉じているが、まだちらほらとやってくる。こちらは、できれば人の居ない画像を撮りたいのでタイミングを計るが、車の連中は時間が自由なのでなかなか読めない。日が傾いて光量が少なくなってくるのでイライラする。JR利用客でも無いのに駅前に車を停めているが、駅舎の画像ではそれはノイズでしかないから、居なくなるのを待つ。地元のタクシーが客待ちしているならそれはそれでOKだが。また、乗客でも無いのに列車が到着するタイミングでホームに上がるケースも多く、降り立ったこちらが連中の撮影が終わるのを待ちながら「邪魔だ」オーラを出していてもなかなか立ち去らない。多少気が利く人は身を隠したりするが、たいていはそうではない。そんなこんなの成果が上記の画像である。そして、これが観光対象としての無人駅の現状である。以前も書いたがJR北海道は(無人野菜販売所方式でいいから)入場料を取るべきだ。有料なら入らない連中の分立ち入りは減るだろうし、不心得者のリトマス試験紙にもなる。
周囲は南富良野町市街なので、夕食を求めて国道へ出る。飲食店は見つかるのだが準備中だったり、宿を兼ねていて宿泊客の夕食タイムだったり。3軒目でようやくカツカレーをいただく。今流行のご当地グルメで鹿肉バージョンもあるのだが、割高なものにトライする気は無いのでノーマルのカツカレーにした。後は宿泊地の「富良野」へ行くだけだが、待ち時間がたっぷりある。パソコンで修正した翌日の行程を紙に書き写した後、店のおばちゃんに[鉄道員]について聞いたら、町の体育館で上映されたときのパンフをくれた。見覚えのある雪の中のシーンで、接近する列車をホームで待つ高倉健のバックショットである。物語の中では「幌舞」は終着駅で、現実の上り方には線路は無いことになっている。おそらく、山が背後に入って人工物の少ない下り方を残したのだろう。
TVを観ながら時間を潰すうちに日はとっぷり暮れて、駅に向かう。寒くなってきたのでカーディガンを羽織って待つ。上り快速[狩勝]「旭川」行きは少し遅れてやってきた。一緒に待っていたオヤジは乗らずに写真だけ撮ってたが、こんなに暗いと車両しか映らんが。これまでキハ54かキハ40ばっかり乗ってたが、この列車はキハ150である。冷房がしっかり効いていて寒いので吹き出し口を横へ向ける。遅れはそのままで「富良野」着、「滝川」方面の乗り継ぎ列車は既に発車時刻だが待ち合わせていて、跨線橋で駅員が案内していた。
さて、駅を出て宿に向かう。地図は持ってきていて、割と近くの宿なのだが見当たらない。宿に電話して確認したら、駅が碁盤の目に対して斜めなので通りを90度見間違えてあらぬ方向へ行っていた。そのまま誘導してもらってたどり着いた。目の前のスーパーは19時までなのでコンビニの位置を聞くと、線路の向こうで徒歩8分ぐらいとのこと。幸い夕食は済ませたのでパワーはある。宿は木造の普通の旅館だが、海外からの客もあるようで英語の案内がちらほらある。ただ泊まり合わせたのはアジア系の人ばっかりだ。パスワードで入る無線LANがあるので、3日ぶりにネットを見る。
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