-#16- 13日目
5月23日:⇒オスロ⇒ストックホルム⇒イェヴレ⇒ストックホルム
ひきつづき夜行の車中、ドランメンで起床。スーツケースの中の歯磨きセットを出すのがめんどいが、せっかく洗面台がある。同室のもう1人は乗ってこなかった。というより、料金設定的に、一人利用だったのかもしれない。上段ベッドに落ち止めベルトがあったことに今頃気づいた。7時までベッドが使えると書いてあったが、オスロに到着次第下車した。画像は一昨日とは色違いの「カピバラ君」、空港連絡列車らしい。
![477:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/e3/7a/j/o0800060012451361003.jpg?caw=800)
バーガーキングしかあいてないので、一昨日と同じ店で朝食。ショップに日本人団体客がいる、この駅から移動するにしては大きな荷物を持っていない。
ストックホルム行き列車番号IC50はSJ(スウェーデン国鉄)の車両、なぜか最後尾が私の指定された2号車である。端の車は1号車だと思い込んでいたので戸惑う。乗客が少ない時期で、1号車は欠番なんだろうか。
![482:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/e7/29/j/o0800060012451361004.jpg?caw=800)
日本人団体は隣の3号車に乗った。彼らには荷物のポーターサービスがあったのだ。
外観からは古いような車両に思えたが、内装は新しく、木が使われている。ヨーロッパは日本より火災対策の基準が厳しいはず。重量を気にせず不燃処理の木材を使えるからだろうか。
![483:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/ed/c9/j/o0800060012451361005.jpg?caw=800)
指定された座席は、後ろ向きで景色が見づらい窓割りだった。仕方ないので空席へあちこち移動した。湖・森・川・丘の景色が様々に過ぎるが、基本これまでの景色の踏襲である。撮影に気を回すよりボーっとしていたい。ただただ車窓を見る6時間であった。
ストックホルム着、とりあえず昼食。徹底的にカード払いする。この後まだ、北へ182kmにあるイェヴレまで往復する予定だが、その後ホテルまでバスで行けないかと思い、バスターミナルのインフォメーションで聞いたらシティバスは管轄外のようだ。ここで右から若者が話しかけようとしたが無視した。後から述べる「ケチャップ」はこのタイミングしか考えられない。
仕方ないので、地下鉄を調査、料金体系というか、割引メニューが多すぎて、「一回だけ乗る」のがすぐにわかりにくい。利用時間が購入後一時間に限定される20SEK(スウェーデン・クローネ)のがあるらしい。カード払いもOK。と、わかったとところで、「ケチャップついてる」の声。たいていこういうばあい、話しかけた奴が一番怪しいが、彼はこっちに伝わったことがわかったら去っていった。それを確認して、ジャンパーを脱ぐ。
斜めに一直線についていた。とりあえず、ティッシュでできるだけ拭き取る。で、この時点で心がおれたので、まずホテルへ向かう。乗る路線を確認し、2駅乗る。「最寄りの駅から500m」は結構歩く。しかも、最後は公園の丘を少しだけ登る。
チェックインして、ジャンパー以外の汚れを確認、バッグの肩紐、ズボンにもほんの少し付いていた。とにかくハンカチに水をたっぷりつけて、拭き取る。スーツケースの取っ手に巻いていたセータにも少し着いていた。とにかく、水を含ませてからティッシュで吸い取る。こういう日に限って、水周りが部屋の中になくて、いちいちトイレまで行くのがわずらわしい。コスト低減で市内の割には安いホテルなのだ。
乾くのもそこそこに、後回しにしたイェヴレ行きの列車に間に合いそうなので、中央駅へ向かう。地下鉄一往復分損したがしょうがない。中央駅で鉄道駅と反対側の出口にでてしまい。道を聞きながら戻る。だんだん時間が迫ってきたが、なんとか乗れた。
それにしても、ケチャップを付けるのは、汚れた上着を親切に拭いてやるふりで貴重品を抜き取る古典的な手口だ。上着に貴重品があるかどうかは、見た目ではわからないだろう。盗られる盗られない以前の段階で被害が発生してしまう。後ろに目がない限り避けられないし。
時間は13時半頃、パリの件といいこの時間は魔の時間のようだ(警官の休憩時間か?)。日本人がよく降りてくる列車の時間だからだろうか。団体が荷物をポーターにゆだねているのは正解である。荷物がなければ、身動きはとりやすい。私みたいに、一人でスーツケース引きずってるのは確実にターゲットである。
イェヴレまではローカル列車の二階建ての2階の一等席に乗る。16年前、アーランダ空港から乗ったバスから見た景色は6月なのに草木も生えぬ大地だったが、その空港駅を過ぎて北へ向かっているのに緑の大地がつづく。あの記憶は間違いなんだろうか。
定刻にイェヴレ着、その先の区間のローカル列車が居た。2両で平屋の車両である。これに乗るのはいつのことだろうか。
![490:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/96/0e/j/o0800060012451362407.jpg?caw=800)
ストックホルムへ戻る列車は、来たときと同じ車両だった。2階建て3両編成の電車である。他に2両編成の組成もある。一等客室も撮っておいた。
![487:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/c1/3b/j/o0800060012451362408.jpg?caw=800)
![497:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/91/90/j/o0800060012451362409.jpg?caw=800)
反対側の車窓を楽しんでストックホルムに戻る。
ホテルに戻って、共同のシャワー室に入った。脱衣所が無い。長椅子が一つあるのでそこに脱いだものを置く。部屋の鍵はたぶん濡れてもいいんだろうが、先にフロントに預かってもらった。
廊下の電気がドアの上のガラス窓から差し込む。さすがに深夜は消灯したようだ。窓のカーテンが、窓から離れすぎててまったく遮光になっていない。
-#17- 14日目
5月24日:ストックホルム⇒エーレブルー⇒ストックホルム⇒
ホテルであわただしく朝食をとる。意外と内容は充実していた。500mをえっちら歩いて地下鉄駅へ、4回目で慣れてきたが一応表示を英語にしてチケットを買う。
セントラル駅で、昨日確認したはずのコインロッカーが見つからずうろうろ。まだ駅の構造が頭に入らない。スーツケースが小さいボックス(60SEK)に入らないので70SEKカード払いして大きいのに入れる。高い…。
昨日オスロから来た経路とは違う内陸路線でストックホルムから西へ205kmにあるエーレブルーまでを往復する。本当はもう少し遠くまで行きたいが、ヘルシンキへ行く船に間に合わなくなると大事である。海外では「余裕」が肝心である。
車両は昨日イェヴレまで往復した2階建て電車と同じ形式である。東洋人(もしかすると日本人)のビジネスマンが一等席に乗ってくる。携帯で散々話しながら朝食をとり、途中駅で食べ殻を全部残して降りていった。なんなんだよまったく。
仕切りの向こう側の区画で、車掌が乗務中に客席に座っている。しかも3両なのに2人乗務だ。日本ではあり得ない。
この路線は、比較的(といってもわずかだが)工業色が強い。ただ、工場も緑に囲まれている。見慣れたといってしまえば身もふたもないが、「おおっ!」と目の覚めるような風景はほとんど無くなった。
エーレブルー到着、駅のトイレがなぜか無料開放されている。それはそれでありがたい。
折り返し、ヨーテボリからの長距離を来た列車は、これまたさっきと同じ形式だった。一等の前向きの往路とは反対側を確保。そこそこ景色を堪能しながらストックホルム着。
恒例のフードコートでバーガーキングのWHOOPERにした。そういえば、なぜ「ケチャップ」なのかがわかった気がする。バーガーキングで、ストローとケチャップとナプキンは、店舗の横にあり、いわば「勝手に取っていける」状態だ。これをかけられたに違いない。
フードコートは片づけの係りがいるが、テーブルの上の残骸はある程度たまらないと片づけられないようだ。ごみをよけてテーブルを空ける。
まだまだ時間があるので、列車を撮影する。
![491:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/5f/d2/j/o0800060012451366543.jpg?caw=800)
![514:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/d1/83/j/o0800060012451366544.jpg?caw=800)
フェリーターミナルへ移動するには少し早いので、もちっと駅で休憩したい。トイレに行きたいが、コインしか使えない様子である。少々反則だが、あと10分で発車するヨーテボリ行き列車のトイレですます。ユーレイルパスの特権ということにしておこう。これで、非ユーロ圏の3国で、キャッシュは使わずにすんだ。
さて、今晩の宿である船に向かおう。ヘルシンキ行きのフェリーが出るバッタハムン港までは、最寄の地下鉄駅ホームから案内が続いていて分かりやすい。画像は地上にあるもののうちの一つ。
![519:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/a4/b1/j/o0800060012451366545.jpg?caw=800)
ターミナルでバウチャーを部屋のキーと朝食券に換える。空いている腰掛を確保して休憩。なんともでかいムーミンのぬいぐるみがある。目が青い。
![522:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/8a/b4/j/o0768102412451370820.jpg?caw=800)
日本人壮年4人組がいた。1人旅しか考えられない自分だが、このときは少しうらやましくもあった。2人でも1人とは格段にセキュリティがあがる。荷物を交代で見張れば、気ままにうろうろしたっていい。
17時出港だが15時半に船内に入れる。4人部屋を相部屋料金で予約してあるが、最初部屋に入ったとき、4つのうち一つだけベッドカバーが掛けられ、あとは折りたたまれていたので、「もしや独占」と思ったが、そううまい話は無く、同室は中国人と欧米人1人ずつだった。
船内を探検して、その後しばし休憩。やがて出港のアナウンスが入る。画像はプロムナードとトップデッキ
![523:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/bb/61/j/o0768102412451370822.jpg?caw=800)
![526:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/91/90/j/o0800060012451370821.jpg?caw=800)
デッキに出てみると、前に2隻も大きな船がいる。同じく17:00出港だろう。一番奥にいたこの船がしんがりになっている。
トップデッキは暑いので、エレベータ前の窓辺にあるソファに陣取る。英語で「相席してよいか」と声が。向かいに母娘が座る。岸辺は住宅街だが緑に埋まっている。ヨットハーバもある。しばし、画像と動画を撮る。
一時間経過しても相変わらず岸辺をいく。結局外洋へ出る前に、部屋に戻ってしまった。
中国人といっていた彼は香港人で30歳。簡体字は読めないとのこと。アフリカなどにも行き、2年ぐらい世界をうろうろしているらしい。安い旅行のこつをつかみきっていて、食費は5ユーロで一日やれるといっていた。たしかに、駅でしか食料を調達していない私は、彼の何倍もよけいな出費をしている。
船内にはレストランが数件ある。どこかで夕食をと思ったが、どこも高いので、免税店でスナックと飲み物を買って部屋に戻る。香港人はヘルシンキの宿をネットで予約していた。国籍不明の彼は戻ってこない。
床下から重低音が響いてくる。この下はたしかBarだったような。パリの宿を思いだすが、営業時間に終わりがあったようだし、その前に眠ってしまった。でもつくづくこういう造りにする人間のセンスがわからない。香港人は「最安値の部屋だから仕方ない」と言っていたが、そういうものではないと思う。
-#17- 14日目
5月25日:⇒ヘルシンキ⇒トゥルク⇒ヘルシンキ
4時半(フィンランド時間)、バルト海の夜が明けた。日の出をこれほどまじまじと見たのは初めてかも。寒いので、デッキには少しだけしかいられない。画像を一枚だけ撮り。あとは、屋内の共通スペースの窓から見る。
![537:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/7b/ce/j/o0768102412451373272.jpg?caw=800)
船内では、時刻がスウェーデン時間、フィンランド時間両方で表示されている。各階のエレベータホールに時計があるようで、デジタルだったりアナログだったりはいいのだが、ある階のデジタル時計は、5分程度進んでいる上に、互いは一分ぐらい違っている。アナログ式は、短針が2本あり、それぞれの国旗がマークされている。こちらは絶対に異なる「分」を示すことはない。
![539:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/94/be/j/o0800060012451373271.jpg?caw=800)
同室のもう一人はポルトガル人でポルト出身。エストニア?に留学中とのこと。福島原発の話をしてみたがピンと来ていない様子。とりあえず「日本で食べるなら回転寿司」という話をしておいた。分かれ際、彼は名乗っていった。こちらも名乗った。北欧でポルトガル人に一期一会の真を教わるとは思わなかった。
石積みの擁壁が残る島々を縫って、船はヘルシンキのオリンピア港に入港した。
![544:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/3a/d6/j/o0800060012451373273.jpg?caw=800)
中央駅までトラムで移動する。電停まで行って「運転士から切符を買うと0.5ユーロ高い」ことがわかり、ターミナル出口前の券売機まで戻る。なんで、電停に券売機がないんだろう。
![546:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/09/be/j/o0800060012451373275.jpg?caw=800)
降りる電停を間違えて、丘を一つ超えるはめに。でも、途中にあった観光スポットらしき建物を画像に収めた。
![547:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/86/23/j/o0800060012451373274.jpg?caw=800)
ホテルの建物は見えたが入口がわからず一回り。まだ10時半だが、チェックインOKだった。
ヘルシンキ中央駅で、明日クオピオまで往復する帰りのペンドリーノを予約。スペインと同じ番号札をとる方式で、20分ぐらい待った。追加料金14ユーロ弱はちょっとした出費だが、チケットを見るとCLASSがECOになっていた。2等らしいが、1等はもっと高いと思い、それでよしとした。
フィンランド国鉄は開業150周年らしく、あちこちにポスターが貼ってある。車両も本来は白地に赤基調の塗装だが、緑でイラスト風に仕上げた150周年記念デザイン?の車両が半分ぐらい混じっている。ちなみに日本は今年で140周年である。
![552:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/14/1a/j/o0800060012451376086.jpg?caw=800)
これから西へ194kmのトゥルクまで往復する。乗り込む列車はオール2階建て5両編成の客車だった。もちろん2階席に乗ったが、よくわからず2等車に乗っていたらしい。検札の車掌が「一等は別の車だけどここでもいいよ」と言っていた。
森と湖の国フィンランドだが、この区間は地図で確認したが湖の景色を期待できない。ただただ、森の景色が流れていく。地平線が見えないので東北と同じような気にさせる。ディスプレイに速度表示が出る。最高速度は160km/hだった。
トゥルクで、木材の貨物列車を発見、白樺もある。アバラ状に支えが出ているだけの貨車は、、木材が「折れて短くならないこと」前提である。実際そういうことは無いから実績としてその構造なんだろうけど、すごく違和感がある。
![565:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/01/02/j/o0800060012451376090.jpg?caw=800)
帰りは一等車に乗り込んだ。椅子は変わらず4列だから、飲み物と新聞サービスが差別化らしい。まだ、発車前だがコーヒーをいただく。
ヘルシンキに戻って夕食にカレー屋でセットを注文、指差してこのメニューといったら「名前で言ってくれ」という。アルファベット+αだから読めないことも無いが、フィンランド語である。傍らの青年が、代わりに読んでくれたから良かったが、普通は指差す先を身を乗り出して確認するだろうよ、商売人なら。
-#19- 16日目
5月26日:ヘルシンキ⇒クオピオ⇒ヘルシンキ
ユーレイルパス最終有効日である。充実した朝食の後、ゆったりと駅に向かう。このホテルは日曜日だけが開始時間が遅いだけで、土曜日の今日は6:30から食事ができる。今日は連泊の中日なので、終日身軽に過ごせる。
まずは、中央駅で列車を撮る。最初の画像で、一番左に150のロゴがあるが、これが150周年を表している。
![567:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/fe/26/j/o0800060012451376087.jpg?caw=800)
![558:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/17/b1/j/o0800060012451376088.jpg?caw=800)
![557:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/c3/89/j/o0800060012451376089.jpg?caw=800)
インターシティは動画で。
8:12発列車番号EC71は、2階建車と平屋の車が3両ずつの6両編成だった。一等の客は10人でそのうちお年寄りの団体が8人、意外と話し声が静かだ。
目指すはクオピオである。フィンランドの地図を見ると南半分の中央から東部は湖が多いことがわかる。さぞかし良い景色が見られると思って、片道4時間の往復乗車というプランにしてある。
昨日は気づかなかったが、(全てではないだろうが)森は自然林ではなく、ある区画ごとに伐採され、植林されている。白樺も例外ではない。
コウボラで進行方向が変わる(そういうアナウンスも入る)。ここまでは複線で、車窓に大きな湖は無しだった。SL時代の名残の扇形庫があった。
![569:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/24/78/j/o0800060012451379457.jpg?caw=800)
単線になって信号所がぽつぽつ現れるようになった、旅客列車の頻度は知れているから、貨物列車のためだろう。信号所での行き違いでは、徐行しながらやりすごし、停車しない。有効長が長く、ATS(の様なものがあるとは思うが)を踏む前に対向列車が行き過ぎて、信号が切り替われば停車せずにすむ理屈はわかるが、規定上それでいいんだろうか。日本なら一旦停止するところだが。
期待して乗ったこの区間だが、思ったほど湖岸を走らない。走ったとしても、木々が視界をさえぎる。というわけで、大きく期待はずれで、成果もこの画像と動画程度である。
![578:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/77/bb/j/o0800060012451379456.jpg?caw=800)
思えば、湖岸は湿地帯だから重量物が通り過ぎる線路を敷くのはあまり得策ではないし、地図で湖だらけとはいえ、残った陸地の幅は鉄道の路盤とは桁違いに広いのだから。
がっかりでクオピオ着、駅舎の中にあった地図では少し歩けば湖岸に出そうだが、折り返し時間が一時間しかない。フィンランドは次回バルト海北岸を廻るルートで再訪するから、そのときはゆっくり街を歩くプランにしよう。
![586:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/3f/b0/j/o0768102412451379458.jpg?caw=800)
さて、帰りのペンドリーノは2編成連結で、片方は150周年記念塗装だった。
![589:[欧州旅行2012]](https://stat.ameba.jp/user_images/20130310/12/stnvstr/d0/c8/j/o0800060012451379459.jpg?caw=800)
最高速度は200km/h程度。車体には220km/hと書いてあるから性能ぎりぎりでは運用しないのだろう。車体傾斜は確認できた。フィンランドの軌間は1524mmで、本家イタリアの1435mmやポルトガルの1668mmとも異なる。傾斜装置・機構のゲージへの適応性がいいらしい。
景色は巻き戻しである。停車駅ごとに連絡する区間列車の時刻をアナウンスが告げる。そういえば接続列車のアナウンスをする鉄道はヨーロッパでは少ないと思う。ほぼ定刻にヘルシンキ中央駅に着いた。モスクワ行きの国際列車が停まっている。
さて、最後の晩餐だが、駅前ビルのさらにその奥で、ピザハットを発見。ファストフード式ではなく、オーダーは着席してからだった。メニューからボロネーゼを選択、やはり挽き肉載せだった。まったくの余談だが、ミートソースというのはイタリアでは「ボローニャ風」つまり「ボロネーゼ」である。だから、挽肉だろうと推測したわけ。
支払いが13ユーロちょいだったので、50ユーロ札を出したら、おつりをイタリア語でカウントしやがった。ヘルシンキの食いもの屋のオヤジ(フィンランド人で無い場合)はサービス精神に欠けていると思う。それとも、英語で接客する前提が無いのか?ホール係の女性(こちらはフィンランド人と思う)はしっかり英語しゃべってたぞ。
次の記事⇒part6へつづく
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