血液型性格判断は、四半世紀前にブームで一気に市民権を得て、熱狂的な信者を生み出した。
当時から私は否定派なので、正直「気味が悪い」と思っていた。
が、それほど関心がない人も、なんとなく受け入れてしまうから、信者が頭に乗る。
そうして、「大衆的認識からの逸脱を許さない」という、
いかにも日本社会らしい図式に当てはまっていく。
だから、直感的に、将来的に何か問題が起きるに違いないと言う確信があった。
案の定、性格の「決め付け」によるいじめが起きるようになった。
以上のことから、影響力が強いTVが自粛するのは当然だ。
記憶の限りで、最後に観た番組のスタンスは、
「血液形性格判断は、当たっている場合も、いない場合もあります。決め付けはいけません」だと。
当たっている場合は単なる偶然なんだから、要するに、根も葉もないんだってば。
戦時中、兵士の役割を血液型で決めていたと言う話もあり、けっこう根深い。
これほど始末の悪い「俗説」はないだろう。