ホテルの送迎バスで、新千歳空港着。国際線ターミナルができていた。前回ここを訪れたのは、JR宗谷線の特急が261系になった少し後だから、ずいぶん前だ。そのときはターミナルビルを出ずにいきなりJRの地下駅へ行ってしまったので、建物ははじめてみる。増築中で、弧状になった全貌はみとおせなくなった。
チェックインしたが、事前予約した座席が翼の上だったので、係員に変えてもらえないか頼んだら、ちょっと後ろに変えてもらえた。真上よりはいいかも。売店で小さなあんドーナツを買って、待合い所でのんびりする。それにしても天気がすっきりしない。雨はポツポツだが雲が濃いようだ。新千歳ぐらいだと、電波誘導だから着陸できないことはないだろう。したがって機材が到着しないおそれは少ないだろう。
人気のない待合いにいたら、ANAカード勧誘のお兄さんが近づいてきた。ANAカードを持っていても、100円で一マイルになるのは年会費5000円必要と知っていたから、丁重にお断りした。
さて、向かう先は静岡空港である。正式名称は富士山静岡空港だが、富士山は静岡市のさらに東だから、静岡と浜松の中間点にあるこの空港はずいぶん富士山からは遠いのだ。もっとも近い都市は島田市で、「こすにこされぬ大井川」の金谷宿の対岸に位置する。一応、大井川を渡る「蓬莱橋」と呼ばれる木橋と、「川渡し」関係の史跡を巡るつもりだが、灼熱か大雨かのどちらかのような気がして、わくわく感は今一つである。