Rust Never Sleeps -23ページ目

ダークサイドからの遠吠え2

屋敷の外も大変だけど、中も決して居心地がいいものでもない。
今に始まったことではないけど。


「あぁーあの犬のことですか?
先代が健在の頃、調教師が親子セットで
この家に連れて来たらしいんですけど、
・・・親犬のほうは相当、贅沢してたらしいですよ」

「なんでも、その頃は、元祖ちょい悪おやじから、
若いお姉ちゃんまで、何とかちゃん、よろしくぅーの
一言で、広告枠からお酒まで持って来てもらったらしいから」

「でも、高いお金出してる割には、中味はしょうもないの。
だってそこらへんで売られてる物だよ。よく吟味もせず
ボンボン発注しちゃうから」

「今はさ、焼酎だったり、ワインだったり、
シングルモルトだったり、ちょっと調べて、
足運べば、すごい掘り出し物いっぱいあるじゃない?」

「あいつの親犬。バカ親って言うの?言葉の意味は違うけどさ。
先代も同じようなものだったけど、持って来てもらった中から
選ぶというのが、身体に染み付いちゃってるから、
今さら緊張感足りないて叱っても、通じないんだよね
ある意味、可哀想」

「スタンディング、ワンコイン、キャッシュオンデリバリー
オープンエアって、夜風は冷たかったりスペース狭かったりするけど
そうやって、人の中に入ってくと、新しい発見あるのにね」

「お金?お金は勿体ないですよー。うちだって昔ほど儲からないからね。
調教師も、自分になついてる親犬のほう引っ張ってくみたいだよ。
高いところに。金かかってしょうがないが、先は長くないし諦めてる」

「親の方、死んだら、子の方は贅沢させないよー。
ろくに門番だってできないんだから」