ダークサイドからの遠吠え2 | Rust Never Sleeps

ダークサイドからの遠吠え2

屋敷の外も大変だけど、中も決して居心地がいいものでもない。
今に始まったことではないけど。


「あぁーあの犬のことですか?
先代が健在の頃、調教師が親子セットで
この家に連れて来たらしいんですけど、
・・・親犬のほうは相当、贅沢してたらしいですよ」

「なんでも、その頃は、元祖ちょい悪おやじから、
若いお姉ちゃんまで、何とかちゃん、よろしくぅーの
一言で、広告枠からお酒まで持って来てもらったらしいから」

「でも、高いお金出してる割には、中味はしょうもないの。
だってそこらへんで売られてる物だよ。よく吟味もせず
ボンボン発注しちゃうから」

「今はさ、焼酎だったり、ワインだったり、
シングルモルトだったり、ちょっと調べて、
足運べば、すごい掘り出し物いっぱいあるじゃない?」

「あいつの親犬。バカ親って言うの?言葉の意味は違うけどさ。
先代も同じようなものだったけど、持って来てもらった中から
選ぶというのが、身体に染み付いちゃってるから、
今さら緊張感足りないて叱っても、通じないんだよね
ある意味、可哀想」

「スタンディング、ワンコイン、キャッシュオンデリバリー
オープンエアって、夜風は冷たかったりスペース狭かったりするけど
そうやって、人の中に入ってくと、新しい発見あるのにね」

「お金?お金は勿体ないですよー。うちだって昔ほど儲からないからね。
調教師も、自分になついてる親犬のほう引っ張ってくみたいだよ。
高いところに。金かかってしょうがないが、先は長くないし諦めてる」

「親の方、死んだら、子の方は贅沢させないよー。
ろくに門番だってできないんだから」