大河ドラマ『光る君へ』“勝手に解説”〜第二十回(4)ー③神鏡焼損の影響 | 愛しさのつれづれで。〜アリスターchのブログ

大河ドラマ『光る君へ』に関して、勝手に、私感含めて書いております。ネタバレは~という方はご注意ください。

読み進む前に「はじめに」をご覧いただければ幸いです。 
③神鏡消損の影響
内裏が焼けてしまったので、一条天皇は引っ越しを余儀なくされます。今度は一条院ではなく、良い方角に当たる東三条殿を里内裏とすることになり、寛弘二年十一月二十七日に彰子と共にそちらへ移ります。
※第十七回(1)ー③参照
 
神鏡の残骸も十二月九日に東三条殿に移されますが、この時に「新しい唐櫃に収めると光を放って室内を照らした」キラキラという“奇跡”を『御堂関白記』や『小右記』は記します。長年守ってきた神鏡を自分たちの代で失ってしまった事実に、一条天皇も公卿たちもショックを受けたのでしょう。こうした奇跡を信じたくなる気持ちも分かりますショボーン
さてお茶
神鏡が焼けてしまったことを伊勢神宮に報告をしなければならないと考えた朝廷は、公卿勅使として藤原行成を派遣することに決めます。伊勢神宮への単独で公卿を勅使として派遣することは、平将門や藤原純友の反乱=天慶の乱後の天慶三年(940年)以来、65年ぶりの出来事でした。
十二月二十一日、ようやく内裏造営の定が開かれ、建物の復旧が本格的に始まることになります。