数年後に来るかもしれないフクの看取り


腎不全の症状から始まって、嘔吐、脱水症状、腹水と胸水の貯溜………

吐き気止めの薬はフクを楽にしてくれると思います

でも、脱水症状に対応するための点滴は?

症状に対処しようとすると毎日のように病院通いとなり、フクにとって、それは、どれほど苦痛なストレスでしょうか?

胸水や腹水を抜くことは、体に必要なたんぱく質を抜いてしまうことになるので、命を縮める結果になるともいいます………

5年前に母を看取った時、医師からそう説明を受け、決断を促されました

私は、母の死に対して責任を持つことの怖さに、胸水を抜くことをお願いできませんでした

点滴の管に繋がれ、腹水と胸水の溜まった母が発した意味の理解できる最後の言葉は、「苦しい。死んだ方がまし。」というものでした

胸水の溜まった状態は、じわじわと溺れさせられて行くような苦しさなのだと思います

その一ヶ月後、先住猫のミーちゃんが末期の腎不全で腹水と胸水が溜まってしまった時、私は、水を抜くことを決断しました

しかし、病院から連絡があり、駆けつけた私が見たのは、気管挿菅されて心臓マッサージされているミーちゃんの姿でした

胸水を抜いた時、心臓が止まってしまったそうです

ミーちゃんを、自宅の、キャットタワーの下のお気に入りのベットで死なせてあげたかった、体を撫でてあげたかったと、心の底から泣きました

今フクはとても元気で、3ヶ月に一度定期検診に通っています

いざというとき、どんな選択をしようと必ず後悔はあると思いますが、いろいろな方の経験を調べて、フクにとって最もベターな選択ができるよう、知識を深めたいと思います
腎臓に嚢胞があり、腎不全へのカウントダウンが始まっているフク

治療法のない病気を知って意味があるのかと思う方もいるでしょう

フクの嚢胞腎がわかったのは2016年3月

フクが、オシッコをトイレの外に漏らしてしまうことが2回ほど続き、先住猫を腎不全で看取った経験から、何か腎臓の病気かもと病院に連れて行ったのがきっかけでした

フジタ動物病院の鴇田先生はとても丁寧に診察して下さり、尿検査でストラバイトの結晶が出たのですが、他の病気があるかもと、念のため行った超音波診断とレントゲンで嚢胞が見つかりました
(先生は検査にかかる費用の見積りもきちんと作って下さり、安心してお任せできました)

まだ腎不全が発症していない早い段階で診断が出たことは、わたしにとって、「時間」をもらえたということだと思います

それは、病気のことを学ぶ時間、その終末期を知る時間、そして、フクをどう看取るか考え決断する時間です

フク………
お母さんはいっぱい勉強するから、フクはのんびりまったりストレス無く過ごしてね


腎臓に嚢胞があるフク😢

フクはチンチラとアメショーのミックスで、アメショーには優性遺伝する病気として多発性嚢胞腎というものがあるそうです。

治療法も無く、発症の予防もできない病気で、そのため、この病気を持った猫は繁殖に用いるべきではないという……😢

フクの親猫を飼っていたブリーダーさんは知っていたのでしょうか?

今はまだ何の症状も無く、元気に過ごしているフク😢

フクは今年5歳になります

この病気の猫の平均寿命は7歳とか………

でも、あくまでも、「平均」だから

定期検診と療法食で頑張ろう❗️
フク「ハッ   ハイ   😱 (尿検査、きらい)」