とうとう始まりました!「ミッション・インポッシブル:ファイナルレコニング」。事実上、この作品がトム・クルーズにとってはラスト...えっ、80歳になってもインディ・ジョーンズを演じ続けるハリソン・フォードを観てまだやる気になってるって? 皆さん、自分の看板キャラクターにはやっぱり強い思い入れがあるんですよね。けどね、毎度毎度、彼の出演してる作品観るたびにこの稿に書いていますけど、私と同い年です。凄いわ...走る走る、曲芸飛行での殴り合い、おまけに海パン一丁で北極海の深海を泳いでます。無理無理と思いながらも自家用ジェットで世界中を飛び回る彼と、大阪市内をチャリンコで走り回る私との差、根本的に体の作り方もちゃいます。もう、驚き、桃の木、山椒の木。
映画自体はと言うとやっぱり面白い、正直脚本の内容はいつも訳が分かりませんが、とにかく面白い!いろんなロケ地へ飛んで、思いっきりお金も使ってるけど、なにせトム・クルーズの情熱が伝わって来ます。そこまでせんでもええやろって言うようなファンサービス、これにつきます。今回の作品はシリーズの中でも前作に続く続編、結末に繋がります。けど、3時間は長いわ...たっぷりごちそうさまです。
宿敵ガブリエルから世界を危機に導く人工知能(AI)を操作することの出来る「鍵」を奪還することに成功したIMFのリーダー、イーサン・ハントはアメリカ政府の高官たちに手渡すことを避け、自らの手中に収めていた。そんな彼に大統領から直接の命令が下る。自我を持つAI、エンティティ=「それ」が暴走を始めたのだ。核保有国の核兵器保管庫を支配し、ネットで「世界の終焉が来る」と各地で民衆を操作し始める。「それ」を阻止すべく、イーサンに指令が下る。そして、一方ではイーサンに鍵を奪われたガブリエルが再び「それ」を手に入れようと動き始める。
イーサンはチームのルーサー、ベンジーと合流。ルーサーは病に侵されていたが「それ」を制御することの出来る「毒」を開発していた。イーサンはガブリエルの行方を追うためベンジーとともにかつてガブリエルの殺し屋だったパリスが収監されているオーストラリアの刑務所から彼女を奪還。その時、パリスと共に彼女を搬送している責任者だった捜査官ドガもチームに加わる。イーサンはガブリエルが参加するロンドンのパーティに潜入。その時、ガブリエルから鍵を奪還するときに協力してくれたグレースと遭遇する。2人は一度はガブリエルに捕らえられアジトに監禁されたが脱出。ベンジーたちに救出され逆にガブリエルを追う。ガブリエルには逃げられたものの「それ」と交信するためのポッドを発見。イーサンは「それ」が世界中に核戦争を起こし人類を滅亡させようとしていることを知る。そして、ルーサーが危険にさらされていることも。イーサンはルーサーの元へ急行するが既にガブリエルにルーザーが開発した「毒」は奪われ、ルーサーは監禁状態の中、ロンドンに仕掛けられた核爆弾の解除の最中だった。彼は核兵器の連鎖爆破を阻止するため自爆し命を落とす。
政府に出頭したイーサンは大統領と政府高官たちの前で「それ」とガブリエルの狙いを報告。そして「それ」を阻止するため北極の海底に沈没したロシアの潜水艦セヴァストポリに閉じ込められた「それ」のコアモジュールを回収し、ガブリエルの持っているルーサーの「毒」を奪い返してAIをを無力化することを提案。そのために合衆国の航空母艦ジョージ・H・W・ブッシュと原子力潜水艦を自由に使えることを要請した。高官たちが反対する中、大統領はイーサンの要請を許可する。但し猶予は72時間。
イーサンは自らはジョージ・H・W・ブッシュに乗艦し、潜水艦で北極海へ潜航。ベンジー、グレース、パリス、ドガをセヴァストボリの沈没を探知したベーリング海のセント・マシュー島へ向かわせる。ルーサーの死を乗り越え、世界核戦争を阻止するため、イーサンと彼のチームは絶対不可能なミッションに臨む。そしてガブリエルとの最後の決着をつけるために...。
いやあ、スケールがでかいのはいいけど話がややこしい、自分であらすじをまとめるのも時間がかかります。それから長い!上映時間2時間49分!年寄りにはこたえるし、トイレも目一杯。しかし、トム・クルーズのサービス精神、ファンへの感謝、おもろい映画を作ろうとするこの情熱、それは充分に伝わってくるし、やっぱりトイレは気になりながらもとにかく観ている間は夢中、ジェットコースターのような2時間49分でお腹ははちきれそう!同時に観終わったら同じ62歳で何でこうも違うの?とやっぱり自らを嘆いてしまいます。ロンドンの街を走る! 走る!走る!海パン一丁で北極の氷の下を泳ぎ回るのは「おいおいおい」と思ってしまうけどラストはお決まりの大空での格闘シーン(これ好きやねぇ)。大地で海で大空で...ここまでせな気がすまんねやろね。
兎にも角にもこのシリーズもひと段落でしょう。シリーズ中、自分が一番好きなのは4作目の「ゴーストプロトコル」かな。何といってもロケ地がドバイ、あのブルジュハリファが出て来るし、シリーズに彩を添える女優ではこの作品に出演したポーラ・ハットンが一番良かったですね。
この「ファイナルレコニング」はシリーズの集大成と言われてるけどトムの映画人生の集大成のような気もします。3年前、彼を一躍スターダムに押し上げた「トップガン」の続編「トップガン・マーベリック」が36年の時を経て公開されましたが、まさかそろそろ引退なんて考えてないよな。彼は同年代の希望の星です。
その昔、トム・クルーズとショーン・ペンがまだまだ売れない頃、ハリウッドサインの下で「絶対トップになってやるぞぉ~」って叫んだって言うのは知られた話。ええ話ですねぇ、まさにアメリカンドリーム!もう二人ともトップ中のトップです。まさに二人ともハリウッドをけん引していると言っても過言ではない俳優になりました。これからもまだまだ我々一般庶民を楽しませてください。よろしくお願いします!