久々の韓国のアクション映画。「THE KILLER/暗殺者」
主演チャンヒョク、知らん。韓国じゃ今、アクション俳優の第一人者だそうで本作も本人の企画だそう。どうも韓国映画や香港映画と言うのは役者さんに親近感を覚えます。日本のこの役者さんに似ているとか、あの役者さんに似ているとか、それどころか悪役にうちのお客さんにそっくりな人がおったり、近所のおっさんに似ていたりとまあそんな感じ。さしずめこのチャンヒョクって言う役者さん、福山雅治と佐々木蔵之介を足して二で割ったような人。例によって配給会社の手抜きでこの作品もパンフレットを映画館に用意していないのでプロフィールがあんまりわからないんだが...。
超一流の殺し屋だったウィガンは引退し結婚。妻に完全に尻に敷かれた感じだが財テクの成功で悠々自適な引退生活を送っていた。ある日、妻が友人と旅行へ出かけるのでその間、友人の一人娘を預かってほしいと頼まれる。とんだ厄介を背負い込んでしまったと思いつつも、妻には頭が上がらない。妻とその友人を空港へ送った後、その女子高生ユンジを迎えに行く。だが、身なりはまじめな女子高生だが、ウィガンの運転する車をタクシー代わりに使い、嘘はつくわ、夜遊びをするわの手に負えない娘だった。ウィガンは彼女の財布にGPSを忍ばせ我関せずを通そうとしたが、そんなユンジに人身売買の魔の手が伸びる。
拉致されたユンジだったが組織の下っ端相手ではウィガンの敵ではなかった。組織のチンピラを簡単に片付けユンジを取り戻したウィガンだったが、チンピラたちの惨状を見て翌朝、一人の刑事がウィガンに付きまとうようになる。そんなウィガンの隙を突き再び、ユンジが連れ去られる。再びアジトを探し出し、急襲したウィガンだったが今度はプロの殺し屋が待ち構えていた。執拗にユンジをつけ狙う組織の裏で糸を引くのはいったい誰なのか?ウィガンの中に眠っていた殺しのプロの血が再び湧き上がる。だが真相を暴くウィガンが突き止めた黒幕には意外な人物がいた...。
この物語には後半、ロシアがらみのネタが出てきます。
「韓国の娘たちをロシアに売り捌く、ロシアの娘たちを韓国に売り捌く、相互交流だ。まさに韓流だよ」
と宣う、悪党のセリフがあります。現在、ウクライナに侵攻し傍若無人に振る舞い、我が物顔で世界中を席捲するロシアでありますが実情は経済力、GDPは韓国以下。よって韓国の資本が結構ロシアに入っております。自分もこの仕事しててよく分かったんですが、かのロッテホテルも首都モスクワは勿論、サンクトペテルブルク、ウラジオストク、サマーラまで、あんな寒いとこにホテル作ってどないすんねんと思う方もいらっしゃると思いますが結構人気なんですよねぇ。これがまたごっついホテルです。得体のしれん国ですわ。こんな経済交流が行われているとこやったら、それに乗っかって悪いことする奴もおるんやろうと立案されたストーリーなんやろうけど、まあ実際こんなことも行われてるんでしょうなぁ。
本作の最後、エンドロールと一緒に演出カット、NGシーンが流されます。懐かしいなあ、一時流行りました。「キャノンボール」やらジャッキーチェンの映画やら。まあグダグタとエンドロールを見せつけるよりファンサービスの意味合いもあるんやろうけど、この主演のチャンヒョクが「スタント無しでボク、やってますよ-」って意味合いもあるんでしょうね。ちょい、やらしいって言やぁ、やらしいかな。すいません。