しかし-こういう映画を語るのってなんか60を目前にしたおっさんが恥ずかしいんですわ。けど、せっかく観たんやから言いたいことは書いておきたいんですが...
ハリーポッターシリーズで大ヒットを飛ばした原作者JKローリングスっておばちゃんは稼ぎに稼ぎまくったと思います。印税って凄いそうやね、それが本国イギリスだけでなく世界中で売れに売れ、映画になってシリーズ化、それもヒット、ヒットでもーうどれだけもうけてんねん!と、貧乏社長の恨みつらみは横に置いといて、このJKローリングスって人、このハリーポッターを書く前はシングルマザーで生活保護を受けていたそうです。まあ、人間生きていれば何が起こるか分かりません。そして、映画化されるにあたってシリーズの主演を務めることになったダニエルラドクリフ少年はいい兄ちゃんに、そしてややおっさんに、あの時愛らしかったハーマイオニーちゃんを演じたエマワトソンは少女からいい姉ちゃんに、そしてややおばちゃんに...今ではフェミニストの顔となっております。時代は変われば変わるもの、全7巻のシリーズの終了と共にシリーズと共に育った子供たちは大人となって映画としては8シリーズで2011年に一旦終了。その後で余勢をかって登場したスピンオフの新たな作品がこの「ファンタスティックビースト」シリーズ、このシリーズの主人公はニュートスキャマンダーと言う大人しくて、真面目な魔法使い。魔法使いの世界ではただ一人の「魔法動物学者」だそう。こういうナイーブな青年をやらしたら今一番うまいやろね。エディレッドメイン。「博士と彼女の方程式(セオリー)」で筋萎縮性側索硬化症、我々、野球かじったもんから言うと通称「ルーゲーリック病」を発症しながらも理論物理学、天体物理学、宇宙論など様々な功績をあげたスティーブンホーキング博士(4年前に亡くなられました)を演じてアカデミー主演男優賞を獲得、一気にブレイクした俳優さんです。
彼を中心にハリーポッターシリーズで校長先生だったダンブルドア先生の若き日が描かれます。そして今回のこの「ファンタスティックビースト/ダンブルドアの秘密」は第2作目...いや3作目?あかん、一本俺の頭の中から飛んでるわ。
ボグワーツ魔法学校で教鞭を振るうダンブルドアとマグル(人間)を憎み続けこの世界から殲滅しようとする黒の魔法使いグリンデルバルドはかつて「この世界に革命を起こそう」と理想に燃えた同志だった。だがダンブルドアは人間と共存することを選び、グリンデルバルドは人間をこの世から抹殺し、魔法使いだけの世界を築こうとすることを選ぶ。袂を分かつことになった2人。「黒い魔法使い」としてグリンデルバルドは裁かれ一旦は投獄されることになったが、脱獄し仲間を着実に増やしていき自らの「軍隊」を持つようになっていく。そして人々の心を操り遂には魔法界の政界に入り込もうとしていた。時は第二次世界大戦前夜、イギリス、アメリカ、そしてドイツを舞台に暗躍するグリンデルバルドの一味を阻止しようとダンブルドアは魔法動物学者のニュートに協力を依頼、ニュートはイギリス魔法省で働くエリートの兄テセウスや、呪術学の教師ユーラリー、名門魔法界の末裔ユスフ、助手のバンディ、そしてマグル(人間)の親友ジェイコブらとチームを結成する。魔法界の指導者を選ぶ選挙で大切な役割を持つという不思議な動物、麒麟の生まれたばかりの子供をさらったグリンデルバルド一味を追う...。
私自身、ファンタジー系列の作品であんまり好きじゃないんですけど、どう見たって腹黒そうで強そうなグリンデルバルド演じるマッツミケルセンと純朴青年ニュートのエディレッドメイン。これしどう見たって分が悪い。そして最後に若き日のダンブルドア=ジュードロウVSグリンデルバルド=マッツミケルセンのクライマックスになるわけやけど、なかなか大人が観ててもおもしろい。そしてニュートのカバンの中に隠れている不思議で何とも愛らしい魔法動物たちがなんともリアル。前作ではグリンデルバルドを演じていたのはジョニーデップ。なんでかわったんやろ?どちらかと言うとそっちの方に興味がわくのですが...。
うーん、若き日のダンブルドアかあ、そうなると「スターウォーズ」の若き日のオビワンケノビを思い出してしまいます。これはユアンマクレガー。若き日の◯◯ってなかなか脇役でもキャラがたてば面白い作品になります。「ネタ」がなくなってきた映画界、こうやって脚本作らなしゃあないんかな?