Nikon F オーバーホール続き(クラシックカメラ) | Studio Mate Blog/宮城直人

Studio Mate Blog/宮城直人

神戸を拠点に都市スナップ、野鳥撮影などの撮影活動をしています。

露出計の調整をしたNikon Fですがフィルムを入れる前にシャッターの確認をしていたらスローが粘っているような感じが・・・

そのままシャッターを切っていると切れなくなってしまったので、分解してオーバーホールしました。

 

Nikon F 分解

 

自作工具などを使ってスローガバナーが見えるまで外します。

油ぎれで汚れているのが原因なのでベンジンを少しずつ垂らしながら汚れを落とします。

 

Nikon F スローガバナー

 

シャッター幕のリボンなどに付かないように注意します。

この状態でスローシャッターを何度か切るとスムーズに動作するようになりましたニヤリ

 

幕軸などに注油します。

ごく少量のミシン油をベンジンでかなり希釈した物を使用しています。

注油は表面に潤滑成分が残る程度のごく少量で十分です。

接着部分に油が回ると溶けて幕が外れるトラブルがこの手のカメラでは多いので要注意です。

 

Nikon F 内部

 

ブロアーで埃などを落としました。

チタン製なので丈夫なシャッター幕ですね。

ただし押したりすると凹むので要注意。

 

Nikon F 前期型

 

無事に元通りに組み立ててシャッタースピードの精度確認と微調整をしました。

 
 
 
 
 
 

このFは前期型でシリアルナンバーによると1964年12月から1965年4月の間に製造されたようです。

色々と研究されているみたいですね。

 

55年前のカメラですが何の問題も無く動作しているのに驚きます。

1時間ほどの作業でこんな時間になってしまいましたが、明日はこれを持って出かけます。