両国橋から隅田川テラスを歩いて約30分でしょうかおしゃれな永代橋が見えてきました。赤穂浪士の面々は恐らく両国橋から小走りでこの永代橋にたどり着いて橋を渡って泉岳寺を目指していったのでしょうね。
ここまでいくつかの橋を見てきましたが永代橋もまた他の橋と形状も外観も違います。これらの橋を見比べながら散策するのも隅田川の魅力ですね。
私も実際にこの永代橋を渡って当時の雰囲気を感じたいと思います。
現在の橋は本当に立派な鋼鉄の橋でデザインもとてもグッドです。ただ当時の永代橋は現在よりももっと両国橋寄りにあったと言われています。
何といっても隅田川を上から眺めた景観が素晴らしいので橋の上でしばし佇んで癒されることにします。赤穂浪士の見た風景とは全然違いますね。
スカイツリーも見えていますのでスカイツリーに向かって船が進んで行くようです。
この時期は屋形船からの花見が賑わっているようですので大型の屋形船も通過していきます。
やはり船内にいるよりは屋上テラスでクルージングを楽しむのがこの季節の楽しみ方でしょう。
この永代橋のすぐそばには日本橋川が流れ込んでいます。この日本橋川は江戸城と隅田川を結ぶ川の交通手段として江戸時代から開拓されたものだそうです。
ちょうど日本橋川から豊海橋をくぐってクルーズ船が出てきました。本来は江戸の歴史に触れることのできるクルーズですがこの時期は桜見物もできてたいへん魅力的です。
この日は風があって波が高かったので少し揺れたと思いますが景観は最高だったと思います。
永代橋を渡って右折すると先ほど見えた豊海橋です。
豊海橋のたもとに日本橋川に架かる橋の図がありましたがこれは分かり易いですね。
豊海橋から日本橋川を眺めますが、江戸時代に開削された歴史を感じることができますね。隅田川からほぼ真っ直ぐ江戸城に物資を届けることができたわけです。
広重の浮世絵を眺めて当時の永代橋周りの賑わいを想像するのも興味深いです。
永代梅をくぐって先ほどの日本橋川クルーズ船が戻って来ました。
桜見物しながら隅田川から日本橋川へ、当時の船上交通の雰囲気を感じられて楽しいクルージングだったのではないでしょうか。
一方両国橋のすぐ日本橋には隅田川に流れ込む神田川に架かる有名な柳橋がありますので散策します。
柳橋の両岸には屋形船が並び少し江戸の情緒を感じることができます。
その昔は花街で船宿がたいへん繁盛したと言われる柳橋界隈です。
柳橋のたもとには江戸前の佃煮屋があって下町情緒豊かな風情を感じます。
夜になると柳橋はライトアップされて美しく川面に映えています。
なんとこれまたライトアップされた屋形船が柳橋に戻ってくるところでした。何とも心に残る情緒ある風景でした。
昼も夜も楽しみ尽くした春の隅田川でした。