5月のGWの最中ですが姫島ジオクルーズに参加するため国東半島の伊美港より姫島に渡ります。姫島はアサギマダラの飛来でも有名ですが「火山が生み出した神秘の島」として日本ジオパークに認定されています。その火山活動の痕跡は島の周りを船から鑑賞することでより確認することができます。今回姫島村営フェリー姫島丸で「おおいた姫島ジオパーク」のジオガイドの解説を聞きながら神秘の島を一周するクルーズに参加します。

国東市の国見の伊美港にやってきました。この日は大勢の人がやってくるため臨時駐車場が設けられていました。

伊美港には路線バスもやって来ます。なるほどJR宇佐駅から路線バスに乗り継げば車でなくても来れるわけです。

伊美港と姫島間のフェリーは1日に12往復もしておりたいへん便利な島民や観光客の足となっていますね。

一旦フェリーにて姫島へ渡ります。

フェリーが伊美港を出航しますが姫島はすぐ目の前に見えています。

姫島は約20分で到着する距離です。

姫島港に入港しました。港の周りにはお土産屋さんやエコカーのお店が並んでいます。

姫島港ターミナルに着岸します。

今回のジオクルージングの航路と見どころを表したマップが配布されました。見どころが沢山あります。島には30万年前以降に活動した7つの火山が確認でき火山活動によって様々な火山地形を見ることができますので非常に楽しみです。

こちらが今回クルーズを行う第一姫島丸です。

姫島港を出たフェリーは左に舵をとり時計と反対方向へ回って走っていきます。すぐに左に見えるのは姫島最高峰266.6メートルの矢筈岳で姫島のシンボルです。姫島の富士山ですね。

矢筈岳の東南部の白く見えるのが海食崖はハヤブサが巣を作ることで鷹の巣と呼ばれます。

低くなっている砂州では島の特産物である車エビの養殖がおこなわれています。

島の東端の姫島灯台が見えてきました。灯台の下部の溶岩の絶壁には波に侵食された海食洞が見られウミウなどの海鳥が住み着いています。

最東側からの灯台の眺めです。灯台は57メートルの稲積火山溶岩の断崖の上に建ち現在は電化されリモートで点灯されるそうです。

船から多くの人が灯台を見上げます。

先に飛び出た岩は柱岳と呼ばれ元々はつながっていたと言われます。

灯台の先を左に旋回して船は西側へ進路を変えました。このあたりの平地は砂州でトンボロと呼ばれ、島と島を砂州でつないでいるように見えます。

かすかに建物が見えますが島唯一の拍子水温泉ですね。

丸石鼻と呼ばれる大分県の最北端を通ります。

この辺りは地層がむき出しになっていますが姫島で最も古い地層が見られる場所です。両側から盛り上がって中央部分が落ちたような形状が分かります。

この辺りは浮州火山の火口跡で直径700メートルもの姫島最大の規模になるのだそうです。

船はやがて島の西北側の観音崎と呼ばれる突端を通過します。

この辺りは城山火山の火口で昔から黒曜石が産出され広く瀬戸内海に流通していったそうです。姫島の黒曜石は灰色をしており他の地区の黒曜石と一見して区別ができるのだそうです。断崖の上に千人堂が建てられています。

一度ウォーキングで千人堂まで歩いて行ったことがありましたが眼下の砂浜と青い海や岩壁のコントラストが絶景でした。

そして船は島の西端の達磨山火口跡の辺りを通過していきます。

火口の大きな窪みは現在車エビの養殖場となっているそうです。

船の反対側には遠くにかすかに中国地方が見えます。

船は島の周りを一周して約1時間で港に戻って来ました。本当に火山活動によって生まれた島と言うのが良く分かりました。

港からすぐにある交差点は島で唯一の信号機とのことです。

この日は島の方々にお接待を受けました。いずれもサツマイモを使った郷土料理のゆでだんごといもきりです。実はこの日はどのお店も客がいっぱいで昼ご飯を食べることが出来なかったのでとても美味しく助かりました。

再び姫島港から伊美港に戻ることにします。

今回のジオクルーズは大変有意義でした。火山活動によってできた複雑な地形にも驚かされましたし、アサギマダラが飛来してきたり島内には七不思議と呼ばれる伝説があったり神秘な島と言う印象を強くしましたし興味がさらに湧きました。また遊びに来たいです。(31)