その①より
さてこれからは島の観光スポットを回ります。姫島は景観スポットも多いですが古くからの伝説にまつわる七不思議などもあってそれも楽しみながら周りたいと思います。まずは港から約10分の観音崎へ歩いて向かいます。
島はどこの浦に行っても底が透けて見えるほどの透明度で魚が泳いでいるのが見えます。
観音崎の森が見えてきました。この山を越えた先にあるようです。
姫島には伝説の七不思議というのがあって要所に案内碑が建っています。浮洲という七不思議は沖合の小さな洲に漁業の神様を祀っており神様と鳥居は高潮や大しけの時でも決して海水につかることがないというのです。
観音崎登山道と書かれていたのでちとビビリましたが気合を入れて観音崎を目指します。
七不思議の一つとして千人堂の案内板が出ていました。後で実際に千人堂も訪れます。
いきなりかなりの急な階段で息を切らして登っていきました。
すると目の前が開けて素晴らしい景観が。すごい青い海!! 夕日の美しさでも有名な場所です。
この観音崎は火山の火口跡であるとのことでジオパークに認定された姫島に相応しい地形になっていますね。
案内板にありますが長州藩が攘夷を実行して外国船を砲撃した事件がありましたが、その報復にイギリス、アメリカ、フランス、オランダの連合艦隊がこの西浦沖に集結し下関を攻めに向かったのだそうです。平和に暮らしていた姫島住民もさぞ驚いたことでしょう。
千人堂の少し手前には元治元年に長州藩が四ヶ国連合軍と戦った馬関戦争の際に勝海舟、伊藤博文、井上馨が上陸したことを示す案内板がありました。
観音崎の海に突き出た千人堂までたどり着きました。伝説では大みそかの日に債鬼に追われた善人千人を匿えるお堂と伝わります。
この辺りは昔から黒曜石の産地として知られているようで九州だけでなく四国や中国地方などあちこちで発見されているそうです。
見下すと確かに海に突き出た岸壁は黒光りしているようで黒曜石らしい光沢を放っていました。
姫島にこんな素晴らしい景観の場所があるとはまったく予想しませんでした。素晴らしい!!
島の観光には巡回バスが無料でたいへん便利です。これから向かう拍子水温泉へも無料バスだ約15分です。
島の東側ですが拍子水温泉です。この島に温泉があるのも驚きですが観光の人だけでなく地元の人も多く利用するそうです。源泉には鉄分が多いそうでお湯が茶色で白いタオルは染まるそうです。
温泉の横では拍手水の源泉が湧いているようで色が茶色に染まっています。
この拍手水も七不思議の一つで「姫島村の名前の由来となった比売語曽(ひめこそ)というお姫様がおはぐろをつけたあと、口をゆすごうとしたものの近くに水がなく、手拍子を打ち祈ったところ水が湧き出した」という伝説から名前が付けられたとのこと。
温泉の横の岩壁には金溶岩と呼ばれる奇怪な模様が表れてます。下から押し出された溶岩が冷えて固まったものということです。
さて風呂で汗を流してサッパリしましたがまだ時間がありますので少し先に見える姫島灯台まで歩いて行きたいと思います。
日差しが強くなってきましたが途中は空も海も真っ青で本当に気持ちよく干されたタコが風に爽やかになびいています。
さて登り坂がやや辛かったですが立派な白い姫島灯台に着きました。
コンパクトですが白くて凛々しい灯台の印象です。
確かに案内板にある通り、姫島沖は瀬戸内海、豊後水道、関門海峡の合流点で船舶交通の要所でしょうからこの地でこの灯台は長い間大きな役割を果たしてきたと思われます。
また灯台の横道には台風により倒木したオオシマサクラ(古木)を伐採したところ現れたハートの切株があります。姫島七不思議のようにお姫様の神秘が生み出したものであるといわれています。少しまゆつばですが。
帰りも無料バスを利用させていただきましたが窓に広がるブルーラインの景観は本当に素晴らしく爽やかでした。
港にバスが着くと丁度国見からのフェリーが到着してくるところでした。
国見行きのフェリーが姫島港を離れていきます。今回は日帰りでしたが夏に泊まりで訪れるとまた楽しいだろうと感じました。
矢筈岳は標高266メートルで姫島のシンボルですね。
いつまでも見えていますね。たった6キロしか離れていない島ですが独特の文化もあって興味深かったです。
伊美港に着きました。今回の旅で姫島の観光スポットをいろいろと回ることができました。海の青さや火山跡の景観の素晴らしくが印象的で多くの風景を写真に収めることができました。また姫島は古くからの伝説の多い神秘の島であり七不思議にまつわるパワースポットのいくつかを見て回ることもでき一層姫島の魅力に魅かれた気がします。
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その①